今夜行われる、ロシアW杯アジア2次予選・カンボジア戦に向けて、日本代表チームは昨日、最後の練習を行いました。
というか、代表チームとしては、今年最後の練習になりますね。
ブログでは、15日の練習の様子もお伝え出来ていませんので、今日は、動画や写真等でまとめてご紹介しますね。
そして、昨日の練習後に取材に応じた長谷部クンのインタビュー記事と。
Comigoさんにお薦め頂いた小宮良之さんのコラムや、今日のカンボジア戦のスタメン予想コラムなど、盛り沢山でご紹介したいと思います。
小宮さんのコラムについてですが。
あまりにもヤットさんが偉大過ぎて、多くのライターさんがヤットさんの後継者を探しているようですが。
柏木クンも、柴崎クンも、山口クンも、遠藤クンも、それぞれ素晴らしい選手ですが、ヤットさんではないので。
ヤットさんと比較するのではなく、全く新しいボランチコンビの形を探すという感じに捉えて欲しいと思います。
そのボランチコンビの1人に、長谷部クンがいてくれれば・・・とは思いますけどね。
以前から、長谷部クンを高く評価してくれている小宮さんが、今日ご紹介するコラムでも、長谷部クンの良さを、認めてくれています。
そういう視点で読んで頂ければと思います。
Comigoさん、ご紹介ありがとうございました。
また、昨日は、斜め下からのアングルの笑顔の長谷部クンの写真が素敵と書きましたが。
今日は、ほんの少し斜め左下からのアングルの、長谷部クンのインタビュー動画が秀逸です(笑)。
また、昨日と同じく、ゲキサカさんの写真は素敵ですよ。
昨日(16日)の練習動画では、冒頭、長谷部クンが、左手首にテーピングを巻いてもらうシーンが映っています。
見ると、そんなに頑丈に巻いているという感じではないので、少しずつは良くなっているんでしょうかね?
ゲキサカさんの、遠藤クンと争っている写真を見ると、練習からガツガツいっているようですし。
試合に出れは、怪我をする&怪我を悪化させるリスクは当然ありますが。
選手達は、怪我を恐れず、体を張ってプレーするわけですから。
もう、私達ファンとしては、ただただ、怪我をする事のないように祈るばかりですね。
現地で取材している記者さんの記事やコメントを、丸々鵜呑みにするわけではないですが。
シンガポール戦から多くの選手が入れ替わる可能性が高ければ高い程、長谷部クンは、スタメンで起用される可能性も、高いんじゃないかな・・・?と思っています。
長谷部クン自身がインタビューで語っていましたが、ピッチコンディションが悪く、ボールの感触もまだ掴みきれていない状況で。
尚且つ、選手を入れ替え、新戦力を試しながら、確実に勝利するという難しい試合です。
少なくとも前半は、長谷部クンのような経験が豊富で、ピッチ全体を俯瞰し、落ち着きをもたらしつつ、攻守のリズムを作れる選手がいないとね。
今日、スタメンの前線の選手には、もう、前半のうちから大量得点して頂いて。
後半は、長谷部クンお役御免・・・となって頂けると、フランクフルトのチームとしても有り難いかな(苦笑)?
とにかく、今日は、良い結果、良い内容で、今年最後の試合を締めくくって貰いましょう!
頑張れっ、長谷部クン!!
頑張れっ、ハリルジャパン!!
【動画】
【日本代表 ワールドカップ予選】 11/16 長谷部誠インタビュー:JFATV
【日本代表 ワールドカップ予選】 11/16 カンボジア戦に向けて最終調整:JFATV
【日本代表 ワールドカップ予選】 11/15 カンボジア戦まであと2日:JFATV
【記事】
<16日>
長谷部誠「ポジティブな競争ができている」/日本代表:IMS(Yahoo!ニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151117-00000011-ism-socc
(IMS:Yahoo!ニュースより)
日本代表は17日、2018年W杯アジア2次予選兼AFCアジアカップ2019予選でカンボジアと対戦する。以下、試合前日のMF長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)のコメント。
●長谷部誠コメント
Q:どういう形で終わりたい?
「内容、結果ともにいいものになればいい。それとともに、来シーズンに向けてチームのなかに新たな競争がしっかり生まれるようにやっていきたい」
Q:競争と言う部分をキャプテンから見ると?
「こういう予選を戦いながら若手の成長をうながしていくのは必要なことだと思いますけど、そのなかで初戦のシンガポール戦で引き分けてしまったからと言うのが少し大きいかもしれないけど、なかなか前のシンガポール戦まで試す機会がそんなになかったていうのがあるんで。こうして結果を残していくことによって、いろんな若い選手が試されたりとかがもちろん出てくると思う。ただ、プレッシャーがあるなかで成長していくのが一番いい。いろんな選手にチャンスがあるので、今のチーム状況は凄くポジティブな競争ができていると思います」
Q:グループのなかで一番ランキングの低い相手だが、そういう相手に対して監督が強調していることは?
「一番力がないかと言われたらどうか分からないですけど。ただ、こういう戦いのなかでは相手がどういうやり方をしてくるかはもちろん大事だと思いますし、いろんな部分で難しい。ボールやグラウンドだったりの問題はあるかもしれませんけど、そういうものも関係なくしっかり圧倒できなければ、これから上に行ったときなかなか難しくなると思う。そういう意味で言えば、明日はしっかりやらないと。これで4カ月くらい代表の活動がなくなっちゃうわけですから、しっかりいい勝ち方をして終わりたい」
Q:練習の最後に拍手と声があったが?
「年内最後だからということで、いつもやっているわけではなく。とにかく集中してラスト一試合みんなでやっていこうということと、監督は今年ここまで、選手だけでなくスタッフだったりの働きにも感謝してるという言葉とかでした」
(IMS:Yahoo!ニュース)
競争を歓迎する長谷部「今まで出ていた選手も危機感を感じている」:ゲキサカ
取材・文 西山紘平
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?176601-176601-fl
(ゲキサカより)
日本代表MF長谷部誠(フランクフルト)が17日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦にアンカーのポジションで先発する可能性が出てきた。16日に公開で行われた戦術練習。主力組とみられるチームの中盤は逆三角形となり、長谷部の前方にMF香川真司とMF山口蛍が位置した。
「年内最後の試合だし、監督も『美しく終わりたい』と何度も言葉に出している。内容、結果ともにしっかり出して今年を終わりたい」。日本代表のキャプテンはハリルホジッチ監督の思いを代弁するように言った。
試合会場となるナショナルオリンピックスタジアムは人工芝のピッチで、試合球もベトナム企業の「DONG LUC(ドングラック)」社製のボールを使用する。「ボールもグラウンドもいつもと違うし、3日間ぐらいボールを使って練習したけど、今日練習してもうまくつかめていない感覚がある」と率直に認める。
「ショートパスが詰まるので、そこを狙われてカットされたら危ない。裏へのボール、浮いたボールはそこまで変わらずプレーできるので、ゴロの速いボールだけでなく、そこも意識したい」
12日のシンガポール戦(3-0)ではMF香川真司、FW岡崎慎司が2次予選で初めて先発から外れ、FW金崎夢生、MF柏木陽介ら新戦力がアピールした。カンボジア戦はさらに先発が6、7人ほど入れ替わりそうで、これまで2次予選全試合に先発してきたFW本田圭佑もベンチスタートとなる可能性が高い。
「1位突破は大前提で、こういう試合をしていくことで新たな競争も生んでいかないといけない。それはシンガポール戦でも見えてきたし、今まで出ていた選手も危機感を感じているのは練習から伝わってくる。明日も(今後の)練習がより厳しくなるような試合にできれば」
長谷部自身はDF吉田麻也とともに今予選6試合連続の先発となる見通しだが、チーム内の競争は激しさを増している。カンボジア戦ではFW南野拓実がA代表初先発となる可能性も浮上。年内最終戦をチームづくりの面でも2016年につなげていきたい。
(ゲキサカ)
長谷部「いい勝ち方をして終わる」今年最後の代表戦:日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1567136.html
(日刊スポーツより)
サッカー日本代表MF長谷部誠(31)が、勝ち方にこだわると誓った。16日、翌日のカンボジア戦に向けて会場のオリンピックスタジアムで調整。
カンボジア戦が今年最後の代表の試合とあって、長谷部は「集中してラスト1試合やっていこうと。これで4カ月ほど代表の活動がなくなる。しっかりいい勝ち方をして終わりたい」と話した。なお、この日が年内最後の代表の練習とあり、練習の最後は全選手とスタッフが集まり、拍手で締めくくられた。
(日刊スポーツ)
【日本代表】競争意識を濃く浸透させ、上を目指す。キャプテン長谷部が語るカンボジア戦の意義:サッカーダイジェストWeb
取材・文●増山直樹(サッカーダイジェスト編集部)
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=12557
(サッカーダイジェストWebより)
前日練習のウォーミングアップでも、長谷部はこれまでと同様に先頭を走った。チームを牽引する姿勢は、微塵もブレない。そしてそれは、後ろに続く若手に対して背中で語っているようでもあった。しっかり前を見て、早く追い付いて来いと――。
金崎のゴールで幕を開けたシンガポール戦は、チーム内の競争を活性化する引き金になった。カンボジアに入っても、その熱は冷めていない。選手はみな意識を高めつつ、自らの仕事に邁進している。
そのなかで長谷部は、「こういう予選を戦いながら若手の成長を促していくのは必要なこと」と切り出し、キャプテンらしい見解を示した。
「(アジア2次予選)初戦のシンガポール戦で引き分けてしまったのが大きいかもしれないけど、なかなかこれまで(新戦力を)試す機会がなかったので。こうして結果を残していけば、いろいろな選手が試されると思う。プレッシャーがあるなかで成長していくのが一番良い。今のチームは、凄くポジティブな競争ができていると思います」
ピッチ上で監督の狙いを体現して周囲に伝え続けている男は、状況を端的に捉える。強くなるためには競争が必要。そしてカンボジア戦は、この良い流れを塞き止めないうえで重要な一戦になると説いた。
同時に、年内最後の代表戦には強い意気込みを持って臨んでいる。「相手がどういうやり方をしてくるかは大事ですし、いろんな部分で難しい。ただボールやグラウンドの問題はあるかもしれないけど、関係なくしっかり圧倒できなければこれから上に行った時は難しくなる」と展望を語った。
植え付けられた競争意識をチーム内により濃く浸透させ、上との戦いを見据える。その姿勢をチームメイトと共有できれば、「(カンボジア戦は)内容も結果も良いものになればいい。それとともに、来シーズンに向けてチームに新たな競争が生まれるようにしっかりやっていきたい」というキャプテンの願いは、成就するはずだ。
(サッカーダイジェストWeb)
以下の記事は、リンク先でご覧下さい。
不慣れな試合球、人工芝、満員のスタジアム… 長谷部主将はカンボジア戦でアウエーの洗礼3連発を打ち破る:サッカーマガジンゾーンウェブ
長谷部、チーム内の競争には「若手の成長を促していくことが必要」:フットボールチャンネル
長谷部条件変わっても「圧勝しないと」:デイリースポーツ
SAMURAI BLUE、カンボジア戦へ最終調整 ~ハリルホジッチ監督「勝って終りたい」~:JFA.jp
<15日>
SAMURAI BLUE、非公開でカンボジア戦へ調整:JFA.jp
http://www.jfa.jp/samuraiblue/news/00007993/
(JFA.jpより)
SAMURAI BLUE(日本代表)は11月15日(日)、2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア2次予選第6戦のカンボジア戦を2日後に控えて、プノンペン市内で調整を行いました。
日が暮れると日中の暑さが落ち着き、幾分の涼しさも感じられる中で始まった練習では、選手たちはランニングやボール回し、フィットネストレーニングなどで体をほぐしながら、人工芝や日頃とは違う試合球の感触を確かめながら動いていました。その後は非公開として、戦術の確認に時間を費やしました。
この予選で日本はここまで5試合を終えて4勝1分け勝ち点13でグループEの首位に立っています。一方のカンボジアは、直近のアフガニスタン戦まで6試合を6連敗中で、5チーム中最下位です。
両者の通算対戦成績は日本の3戦全勝で、9月に行われた日本での対戦では日本がFW本田圭佑選手(ACミラン)、DF吉田麻也選手(サウサンプトン)、MF香川真司選手(ボルシア・ドルトムント)の得点で3-0の勝利を収めました。
カンボジアは今予選6試合での総失点が19、総得点は10月のアウェイでのシンガポール戦(1-2)のみにとどまっています。この日、日本の練習が始まる前に同じ場所で行われたカンボジアの練習の終盤には、FKやクロスボールから攻撃と守備の確認を入念に行なっていました。
日本は2次予選5試合を全て完封勝ちしており、1993年、1997年のFIFAワールドカップ予選での5試合連続完封記録に並んでいます。カンボジア戦で完封勝利すれば記録更新になります。
9月以降の国際親善試合を含めて日本のゴールを守っているGK西川周作選手(浦和レッズ)は、「そういう記録があるのなら超えたい」と話し、慣れない人工芝での戦いにも「何が起きても想定内というようにしっかり準備をして臨みたい」と気を引き締めていました。
FW岡崎慎司選手(レスター・シティ)は、12年から3年連続でその年の最後の代表戦で得点していることに触れて、「縁起はいい。自分のゴールで終わるのは気持ちがいいので、また実現できればうれしい」と意気込んでいます。
試合は17日、19:14(日本時間21:14)からプノンペンのナショナルオリンピックスタジアムにて開催されます。
【写真】
<16日>
(ゲキサカより)
(ゲキサカより)
(ゲキサカより)
(ゲキサカより)
(ゲキサカより)
以下、JFA.jpより
<15日>
(JFA.jpより)
(JFA.jpより)
(JFA.jpより)
(ゲキサカより)
【コラム(スタメン予想記事)】
ハリルJが最終調整…南野初先発、本田は先発落ちか:ゲキサカ
取材・文 西山紘平
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?176585-176585-fl
(ゲキサカより)
日本代表は16日、プノンペンのナショナルオリンピックスタジアムで公式練習を行い、17日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦に向けて最終調整した。右太腿打撲のFW金崎夢生(鹿島)はこの日も別メニュー調整。練習は公開され、ハーフコートでゲーム形式の戦術練習も行った。
戦術練習では、カンボジア戦の先発組と見られるチームがアンカーを置く4-3-3のシステムを採用した。人数の関係で最終ラインは一人少なく、DF吉田麻也、DF槙野智章、DF長友佑都の3人。中盤はMF長谷部誠がアンカーに入り、MF香川真司とMF山口蛍がインサイドハーフを務めた。前線は右にFW南野拓実、左にFW宇佐美貴史、中央にFW岡崎慎司。GKは西川周作だった。
このメンバーに右サイドバックでDF酒井宏樹かMF遠藤航が入る場合、12日のシンガポール戦(3-0)からは6人または7人が変更となる。練習どおりのメンバーとなれば、南野はA代表初先発。また、FW本田圭佑が2次予選で初めて先発落ちする可能性が高まった。
以下、戦術練習でのチーム分け
[ビブスなし組]
岡崎
宇佐美 南野
香川 山口
長谷部
長友
槙野 吉田
西川
[黄色ビブス組]
本田
清武 原口
柏木 遠藤
藤春 酒井
丸山 森重
林(六反)
※武藤はフリーマン
(ゲキサカ)
柏木は遠藤の後継者となるのか?:Yahoo!ニュース
小宮良之
http://bylines.news.yahoo.co.jp/komiyayoshiyuki/20151116-00051475/
11月17日、日本代表はカンボジア、プノンペンに乗り込み、W杯2次予選突破を懸けて戦う。敵は世界最弱チームの一つだけに、確実な勝利は当然。見所は、チームとして精度を増す戦いができるか、になる。
シンガポール戦では、ヴァイド・ハリルホジッチ監督が就任以来、最高のゲーム内容だった。各国リーグで好調の選手を積極的に起用したことで、力の差のある相手を一方的に押し込み、0-3で勝利した。とりわけ前半は動きの量が多く、出足で優り、悉くセカンドボールを拾い、なにより選手の距離感が良かったことで、波状攻撃を幾度も繰り出している。
「私は正しかった」
ハリルホジッチ監督は胸を張り、金崎夢生、柏木陽介という二人の抜擢を自画自賛している。とりわけ、遠藤保仁以後の代表ボランチ探しに躍起になっていた指揮官にとって、柏木の活躍は嬉しかったのかもしれない。各メディアもこぞって、柏木のプレーを褒め称えた。
しかし、柏木は本当に遠藤の後継者と言うに値するプレーを見せたのか?
冷静に評価すべき柏木のプレー
浦和レッズを牽引する柏木は、たしかにいくつかの非凡なプレーを見せている。運動量が豊富で、スキルに優れ、士気も高かった。例えば、前半に右サイドを素晴らしい連係から鮮やかにスルーパスで崩したシーンなどは秀抜。左利きであることで、体を開かずにボールを右サイドに入れられる特性も十全に発揮。中盤でコンビを組んだ長谷部誠との連係もスムーズだった。
しかし世界標準で見た場合、柏木が満足なボランチプレーを見せたかというと、疑問符が付く。
言うまでもないが、シンガポールは格下のチームである。大きな大会で勝ち抜いたことはなく、国際経験が乏しく、選手の体つきだけを見ても非力だった。年収格差では、日本代表選手と比べて10分の1以下。現実的には、ワールドカップ出場を争うチームではない。一方の日本はワールドカップ出場だけでなく、決勝トーナメント進出以上を目指しているわけで、選手のプレー査定も"世界トップ20の国と戦ったらどうなるか"を意識する必要がある。
その点、柏木はいい流れだったはずの前半だけでも、3度もの致命的なミスをしている。狙いすぎた軽率な縦パスを入れ、それをインターセプトされてしまった。いずれも相手が処理にもたつき、カウンターは発動しなかったが、世界標準では失点に直結するミスだった。ブラジルW杯で日本が惨敗したコートジボアールだったら、中盤に推進力のあるMFヤヤ・トゥーレあたりに持ち込まれ、陣内を蹂躙されていただろう。
シンガポール戦、柏木は中盤でほぼプレッシャーを受けていない状態にもかかわらず、それだけのミスをした。W杯本大会では命取りになるだろう。柏木はトップ下的性格を持った選手として、ボランチに下がっても、ゴールにつながるパス、もしくはフィニッシュには定評がある。おそらく意識的に、ショートパスを叩いてリズムも生み出そうともしている。しかしリスクと天秤を懸けた局面で、ぽっと軽いプレーが出てしまい、その点は遠藤や長谷部ら熟練と比べるとイノセントに映る。
この日、中盤のパートナーになった長谷部はブンデスリーガで長い年月プレーしているだけに、派手さはなくても成熟度が高かった。国際大会でのプレー経験の豊富さは伊達ではなく、単純なミスはあったにせよ、縦パス一本とっても強度が高く、攻撃のスイッチを入れるパスには堅牢さを感じさせた。柏木は主戦場がJリーグで、国際経験もフル代表としては乏しいせいだろうか。球足は決定的に弱く、コースも甘く、タイミングも読まれていた(シンガポールがそれをアドバンテージにできなかったのは、彼らのレベルが低いから)。
さらに言えば、日本の中盤はテクニカルな選手が多く連係度も高いが、その課題は受け手にまわったときにある。フィジカルとタクティクスの両面を備えた選手は少なく、強い圧力に対して弱い。これは柏木も例外ではないだろう。遠藤や長谷部はどうにかその点で世界標準に達していたが、それでもW杯では劣勢にまわらざるを得なかった。南アフリカW杯で日本がベスト16に進めたのは、遠藤、長谷部の後方で阿部勇樹が漏れてきた相手の攻撃をふたし、高さの欠点もなくしていたからだろう。
シンガポール戦は、受け身に回る機会がほとんどなかった。そして数少ない危機において、リスク管理ができるポジションにいたのは長谷部だったと言えよう。柏木は自らのポジションを留守にする機会もあり、ミスも大事になる類で、危うさを感じさせた。
柏木は今回の代表に選ばれるに値するプレーを浦和レッズで見せており、与えられた機会を生かしている。それは評価すべきポイントだろう。しかし、あくまで一つの選択肢になったに過ぎない。
<遠藤の後継者、誕生>
その見方は少々、楽観的すぎる。
遠藤の後継者論は、まだしばらく燻り続けるだろう。
(Yahoo!ニュース)
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今日はいよいよカンボジア戦!!
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