移籍のニュースが流れてから、なかなか公式のリリースがなかった、鎌田選手のフランクフルト移籍でしたが。
土曜日から日曜日にかけて、ようやくそれぞれのクラブの公式サイトでリリースがありました。
まずは、それぞれのクラブのTwitterをご紹介。
Eintracht Frankfurt@eintracht_jp
本日、Jリーグ第16節浦和レッズ戦にフル出場し2-1の勝利に貢献した @saganofficial17 の #鎌田大地 選手。 来週にはフランクフルトでメディカルチェックを受ける予定です。 #SGE https://t.co/Nraz0SaP86
2017年06月25日 21:51
サガン鳥栖公式@saganofficial17
鎌田大地選手がアイントラハト・フランクフルトへ完全移籍することでクラブ間の基本合意に達しましたことをお知らせいたします。6/25(日)浦和レッズ戦の試合終了後、鎌田選手のセレモニーを行う予定です。 #sagantosu… https://t.co/R3AM7x5tYN
2017年06月24日 16:28
それぞれのクラブの公式サイトはこちら。
Eintracht vor Verpflichtung von Daichi Kamada:Eintracht Frankfurt
鎌田大地選手 アイントラハト・フランクフルトへ完全移籍のお知らせ:サガン鳥栖公式サイト
一応、7月1日のチーム始動日までに、メディカルチェックを済ませ、正式契約となる感じですかね?
時々、メディカルチェックで問題あり・・・で、契約に至らないケースがありますからね。
でも、鎌田選手、昨日も浦和戦にフル出場して、先制点をアシストするなどの活躍を見せていましたし、大丈夫でしょう。
私も、後半途中から試合を見たのですが、鎌田選手の鳥栖での最後の試合という事で、鎌田選手自身も、チームメートも、気合が入っていましたね。
試合終了後には、お別れセレモニーもありました。
そうそう、鎌田選手の記念グッズの販売もありましたよ(クラブとしては、最後の稼・・・以下略)。
チームメートには胴上げされ、サポーターからは温かい惜別の声援を送られて送り出された鎌田選手。
鳥栖のクラブ、サポーターの為にも、何としても結果を出して欲しいですね。
因みに、フランクフルトの公式サイトでは、昨日の浦和戦の結果も、記事中に記載されています。
また、鳥栖での最後の対戦相手が、長谷部クンの古巣・浦和レッズというのも、何がしかの縁を感じますね。
後程ご紹介するFOOTBALL ZONE WEBの記事中に、鎌田選手のこんなコメントがありました。
向こうでやっていくうちに、長谷部さんの凄さは身にしみて分かっていくと思う。見て、自分に足りないところを盗んでいきたい。僕らしく今まで通り、自分に足りないものを成長させていきたい
良い姿勢じゃないですか。
「自分らしさを忘れず、でも、自分に足りない所は、謙虚に学んで、成長していきたい」というその気持ち、どんな時も、ずっと、持ち続けて欲しいと思います。
では、鎌田選手についての記事やコラム、いくつかご紹介しておきますね。
【記事・コラム】
鎌田&長谷部のフランクフルト、7月1日始動!6日から米国合宿。2次合宿は…:サッカーダイジェストウェブ
(サッカーダイジェストウェブより)
鎌田大地は25日の浦和戦後に渡独。アメリカでは3試合の練習試合を予定
J1鳥栖のMF鎌田大地が移籍するドイツ・ブンデスリーガ1部のフランクフルトが、このほどスケジュールを更新。チームは7月1日に始動し、6日からアメリカでの1次キャンプを行なうと発表した。日本代表の長谷部誠も在籍している。
フランクフルトの公式ホームページによると、チームは1日11時に始動し、全体練習を行なう。4日には地域リーグのSVへフトリックとの練習試合が組まれている。
チームは6日から19日まで、アメリカでのトレーニングキャンプに突入。8日にシアトル、14日にサンノゼ、17日にコロンブスとの練習試合が予定されている。
その後、7月24日から8月1日まで恒例となっているイタリアのガイスでの2次キャンプを実施。トレーニングマッチなどの詳細は今後発表される。
ブンデスリーガは8月18日の金曜日に開幕。開幕カードは6月29日に発表される。
(サッカーダイジェストウェブ)
鎌田惜別アシスト「代表に入り欧州CLで優勝」目標:日刊スポーツ
<明治安田生命J1:鳥栖2-1浦和>◇第16節◇25日◇ベアスタ
ブンデスリーガのフランクフルトに移籍するサガン鳥栖MF鎌田大地(20)は浦和レッズ戦で先制点をアシストし、2-1の勝利に導いた。本拠地で移籍前の最終戦を終え、仲間から胴上げされた。
MF鎌田が鳥栖での最後の試合で勝利に導いた。0-0の後半20分。右CKのキッカーで、FW小野の今季2得点目となる先制のヘディング弾を演出。歓喜の輪の中で、小野の頭をなでて喜びを分かちあった。試合終了の瞬間は両手を突き上げ、こん身のガッツポーズ。難敵の浦和相手に、日本代表MF長谷部が在籍するフランクフルトも認めた力で最後まで体を張った。
試合後、ピッチであいさつに立ち「サッカー人生で一番いい雰囲気、内容でできた。記憶に残る試合だった」「鳥栖を離れますが世界で活躍し、世界で活躍することで鳥栖の名前も世界に知らせたい」とサポーターに別れを告げた。「ありがとう!」「また帰って来いよ!」などと別れを惜しむ声の中、セレモニーでは観戦した両親や5月に結婚した安莉紗夫人(21)から花束を受け取り、移籍へ決意を新たにした。
スタンドでは背番号7のボードが掲げられ、プレーのたびに大きな歓声が起こる中、鎌田は決定的なパスを出し、相手の隙を突いてボールを奪うなどゴールに迫った。攻守ともに見せ場をつくり、フィッカデンティ監督は「最高のゲームをしてくれた」とたたえた。
「あの人がいないと今はない。クソガキの僕を面倒見てくれ、感謝しています」。15年の入団1年目は森下監督(現J2群馬監督)に鍛えられた。16年からは「練習はしんどかった」と、フィッカデンティ監督の下で司令塔として能力が開花した。
2年半在籍し、鳥栖生え抜きの選手としては初の海外移籍。「このクラブが与えてくれたものは大きい。このチームがないと今の僕はない。しっかり海外で活躍し、日本代表に入り欧州CLで優勝できたら」。大きな夢を抱いて、ドイツに渡る。【菊川光一】
◆鎌田大地(かまだ・だいち)1996年(平8)8月5日、愛媛県伊予市生まれ。地元のキッズFCから中1でG大阪ジュニアユースに入団。ユース昇格は果たせず、京都・東山高に進学した。高3時には高円宮プレミアリーグ西地区で10得点。5クラブ争奪戦の末、15年に鳥栖入りした。J1通算65試合13得点。180センチ、72キロ。
(日刊スポーツ)
鎌田が1年半前に描いた今夏の欧州進出プラン フランクフルト移籍は「行くの一択だった」:FOOTBALL ZONE WEB
(前略)
鎌田にとって、このタイミングでの欧州移籍は目標を叶えたものになったという。東山高校から入団したルーキーイヤーの2015年を終えた時点で、「1年半後、今回のタイミングでの移籍を目指していた」と、そのプランでキャリアを捉えていたと明かした。そして、そこに舞い込んだドイツ名門からのオファーに「僕としては悩むところがなく、行くの一択だった」と決断した。
その鎌田の喜びの一つは、移籍金をチームに残せることだ。契約満了時点でのゼロ円移籍や、海外移籍に関する特別な取り決めではない移籍について「何もない形で出るのは良くないと思っていた。お金を残していけるのは、僕にとってもチームにとっても良いこと」と納得感を見せた。
フランクフルトには、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が絶対的な信頼を寄せるキャプテン、MF長谷部誠も所属している。鎌田は「異国の地で同じ日本人選手がいるのは大きいと思う」とした上で、2008年の1月から9年半に渡ってドイツでプレーしている偉大な先輩について、こう語った。
「向こうでやっていくうちに、長谷部さんの凄さは身にしみて分かっていくと思う。見て、自分に足りないところを盗んでいきたい。僕らしく今まで通り、自分に足りないものを成長させていきたい」
ヨーロッパに挑戦する鎌田の目には、ハリルジャパンへの野心も見えている。来年のロシア・ワールドカップ本大会に向けた予選では招集されていないが、チームが出場権を獲得すれば、そのメンバー入りも競争になる。ブンデスリーガの名門クラブでレギュラーを獲得できれば、ハリル監督の目も自然に向いてくるはずだ。
「イチからの挑戦になるけど、ポジションを勝ち取って試合に出続けたい。そうすれば、A代表も見えてくる。来年のワールドカップのメンバーに入りたい」
プロのキャリアをスタートさせてから2年半、鳥栖で成長を続けた鎌田はドイツへ旅立つ。その先に、日本代表の攻撃を操る存在へ成長するための道も続いているはずだ。
(FOORBALL ZONE WEBより一部抜粋)
鎌田大地のフランクフルト移籍が楽しみである理由:J SPORTSコラム
(前略)
前途有望な若手の行き先として、アイントラハト・フランクフルトは良いと思う。最大の理由はもちろん、同僚に長谷部誠がいることだが、それだけではない。フランクフルトの人口は約70万人でドイツ第5の都市。特筆すべきは、約25%という外国人比率の高さだ。住民の4人に1人が外国人であり、180カ国以上から来ている。
その土地柄を反映するかのように、最近のフランクフルトは特に、多国籍編成になっている。昨年のリーグ戦メンバーの所属協会は、メキシコ、スペイン、アルゼンチン、アメリカ、セルビア、ハンガリー、ウルグアイ、クロアチア、エクアドル、ジャマイカ、スウェーデン、フィンランド、スイス、イスラエル、そして日本。ドイツを含めると16カ国だ。若い選手からベテランまで、多種多様。
つい先日もブンデスリーガ初の女性スカウトとして、ポルトガル国籍のエレナ・コスタ氏の就任が発表され、これまではクラブの目が届きづらかったポルトガルにも、選手スカウトの手を広げた。人材の多様性を意味する、ダイバーシティ・チーム。それがフランクフルトだ。外国人に対する理解、許容は、チームに溶け込む過程をスムーズにする。
(中略)
メンバー構成としても、鎌田が入り込む隙はある。
昨季、レアル・マドリードからDFヘスス・バジェホ、チェルシーからDFマイケル・ヘクター、フィオレンティーナからFWアンテ・レビッチ、マンチェスター・ユナイテッドからDFギジェルモ・バレラなど、ビッグクラブで出場機会のない若手をレンタルで獲得し、彼らが重要な働きをしたが、その契約も終了。来季のフランクフルトはチームを刷新し、作り直す必要がある。新戦力の鎌田としては好都合だろう。
ポジション的には2列目やトップ下に入るメキシコ代表MF、マルコ・ファビアンと被るかもしれないが、鎌田は上背が180センチとそこそこあり、球際の接触でもボディーバランスが良い。キープ力があるパッサーだ。監督のニコ・コバチは複数のシステムを使い分けるので、鎌田が中盤のポジションを複数こなすことができれば、ファビアンのような有力選手との併用も充分に可能だ。
また、フランクフルトは選手層が薄く、昨年の後半戦はけが人が増えてメンバーのやり繰りに困窮した経緯がある。仮に序盤、出番が少なくても、腐らずにアピールすれば機会は訪れるはず。
鎌田は鳥栖のプロ1年目でも、物怖じせずに堂々と、図太いくらいのプレーを見せていた。海外向きなタイプでもある。楽しみな挑戦だ。
(J SPORTSより一部抜粋)
フランクフルト移籍の鳥栖鎌田「嫁と2人で頑張る」:日刊スポーツ