Quantcast
Channel: よっしーのひとりごと
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2649

キャプテンとして、これまでの3年間とこれからの1年間。

$
0
0

昼間、代表チームが、ドーハに到着したと言う記事を書きましたが。


そこに書ききれなかった記事やコラムなど、ご紹介したいと思います。


まずは、長谷部クンが、オーストラリア戦について、また、これまでの予選の戦いについて、心情を語っているインタビューをご紹介します。


こちら⇒長谷部誠が今後への意気込みを語る「厳しさを持って目標に向かう」:サッカーキング


よっしーのひとりごと-W杯最終予選ホーム・オーストラリア戦-2
サッカーキング より)


 ブラジル・ワールドカップの出場権をかけたアジア最終予選が4日に行われ、日本代表とオーストラリア代表が対戦。試合は1-1の引き分けに終わった。グループBで首位の日本代表は勝ち点を14に伸ばし、最終戦を残して自動的に出場権が獲得できるグループ2位以内が確定。5大会連続5回目の本大会出場が決まった。

 試合後、オーストラリア戦にフル出場した日本代表MF
長谷部誠
が取材に応じ、試合を振り返るとともに、サポーターへの感謝、今後への意気込みを語った。

――最終戦を残した段階でワールドカップ出場を決めました。

「今日(ワールドカップ出場が)決まったことは、2年以上に渡り予選を戦ってきた結果なので、素直に喜びたいと思います。ただ、ゲーム内容も含め、まだまだ成長しなくてはいけないということを、選手自身が一番感じています。イラク戦、コンフェデレーションズカップが控えているので、切り替えてやっていきたいと思います」

――試合前はどういうゲームプランを想定していましたか? オーストラリアは今日の試合を含めて3試合あるため、引き分けでも悪くないが、負けるのは避けたいという気持ちだったと思います。

「そうですね。オーストラリアを見ていても、勝ち点を取りに来ている戦い方をしていました。サイドハーフがボールを持っても、センターフォワードにロングボールを入れ、ケーヒルを生かすパワープレーのようなサッカーをしてきました。自分たちは、守備の部分でボランチ、サイドバックの絞りなどを重点的にやってきました。1、2回やられた場面はありましたが、お互いに失点は事故のようなものなので、今日のゲーム内容では引き分けが妥当な結果だと思います」

――攻撃面についてはいかがでしょうか?

「相手の14番(ブレット・ホルマン)がトップのポジションに入ったりしていて、そのケアをしなくてはいけないため、あまり押し上げられない部分がありました。その辺は前との距離が少し空いてしまったと思うので、改善点だと思います」

――特に前半のペースを握っていた時間帯はとても良い形が作れていましたが、ボランチとしてはどういうことを考えながらプレーしていましたか?

「カウンターが怖かったです。良くないボールの奪われ方をした時にカウンターを受けてしまいました。前と後ろのスペースが空いていて、中盤としてはスペースがありすぎて厳しかった部分があります。ディフェンスラインを上げるのか、リスクを冒してでもボランチが前にいくのかという部分は、もう少しつめていく必要があります。良い時間帯でもカウンターを受けてしまい、危ない場面を作られてしまいました」

――日本は有利な状況、オーストラリアは予選突破に向け必死な状況でした。準備の段階で、テンションを上げるのは難しいと思いますが、長谷部選手自身はどういうことを心掛けていましたか?

「今言われたように、自分たちと相手は精神的にも違う状態でした。隙を作っていたとは思わないですが、隙が生まれていたのだと思います。ブルガリア戦後に、選手だけでミーティングをし、どういう状況でも厳しさを持ち、良い緊張感で練習をやっていこうとなりました。選手ミーティングは効果があると思いましたね。このチームになってからは、アジアカップと今回しか選手ミーティングをしていませんが、ポイントを見てやることは有効かと思います」

――敗れたブルガリア戦とは見違えるような前半でしたが、選手たちの気持ちの部分や話し合いが良い影響を与えたと思いますか?

「選手でミーティングをしたこともありますし、スタジアムの雰囲気がそうしてくれたというのもあります。ただ、前半のように良いゲームをしても得点が奪えなかったので、もう少しつめていかなければいけません」

――スタジアムは満員でしたが、雰囲気はどうでしたか?

「素晴らしい雰囲気を作ってくれましたし、予選を通して、埼玉スタジアムでは良い雰囲気を作り上げてくれていました。最終予選でスタートダッシュができたのもサポーターのおかげだと思っていますし、最終的に同点に追いつけたこと、PKの判定もサポーターがくれたプレゼントかもしれません。本当に感謝しなければいけませんね」

――試合前のアップが終わったタイミングで、全員で挨拶に行きましたが、珍しいシーンだったと思います。

「『スタジアムが一体となり戦おう』という意味合いがありました」

――主将として予選を戦い、いかがでしたか?

「2010年のワールドカップ予選時と立場も違いますし、今回は自分なりに責任、プレッシャーをかけて予選を戦っていたので、突破することができてほっとしている部分もあります。ただ、キャプテンとして何もできなかったです。(アルベルト・ザッケローニ)監督は試合に負けると『すべて自分の責任』と言いますし、勝ったら選手を称賛します。人間的に素晴らしい監督だと思いますし、チームメート、スタッフも含め、すべての人に支えられることで、自分はやれているのかなと思います」

――まだまだ目指す部分は先にあると思います。

「今日の試合で、もっと成長しなければ世界では勝てないということを選手自身が感じました。このチームの良くない部分が出たのは、3次予選を突破してからの試合と、自分たちが優位に立ったヨルダン戦、今日のオーストラリア戦です。自分たちでは気持ちが緩んでいるとは思っていませんが、間違いなく隙があったため、苦戦してしまったのだと思います。そこはしっかり受け止めていきたいです。ワールドカップではなかなかないと思いますが、どの試合も強い気持ちを持って臨むという意味では、チームにもっともっと厳しさを求めていかなければならないと思います」

――アジアカップから同じメンバーで戦っていますが、前回との違い、変化はありましたか?

「ある選手は、『ワールドカップで決勝トーナメントに進出したことで、多少満足をしてしまった』という話もしていましたし、『そういう気持ちになったらそれ以上は勝てない』という話もしました。今のチームはそれ以上の高い目標を持ってやっていますし、しっかりと確認もしました。予選の突破が決まり、コンフェデレーションズカップという素晴らしい大会が控えているので、そこに向けてやっていきたいと思います」

(サッカーキングより)



続いて。


長谷部クンの、キャプテンとしての手腕を高く評価する、元日本代表キャプテン・DFの井原さんのコメントをご紹介。


こちら⇒井原氏も絶賛する長谷部の統率力:東スポWeb


よっしーのひとりごと-W杯最終予選ホーム・オーストラリア戦-3
東スポWeb より)


<ブラジルW杯アジア最終予選 日本1-1豪州(4日)>


W杯出場を決めた日本代表を支えたキャプテンのMF長谷部誠(29=ボルフスブルク)は「勝ち抜けたのは(支えてくれた)皆さんのおかげ」と目を潤ませた。1998年フランスW杯で代表キャプテンを務めた元代表DF井原正巳氏(45=柏コーチ)は長谷部主将をこう評価する。

「僕らの時は国内組ばかりだったが、今は欧州組がほとんど。そういった中で調和、一体感が最も大事になる。両者のコンディションの差もあるし、気配りも必要。今の代表を見ていると雰囲気の良さが分かるし、長谷部の影響力もあって非常にスムーズにいっていると感じる」

 井原氏が出場したフランスW杯はエースFW三浦知良がメンバーから外れ大騒動になったほか、MF中田英寿(36)やFW中山雅史(45)ら個性的な選手が揃い、主将は難しい役回りだった。長谷部の場合は、自己主張の強いMF本田や世界的名門で活躍するFW香川、DF長友ら多数を占める個性派の欧州組と国内組を束ねる役目。かじ取りはさらに難しくなったが、長谷部主将は見事にそれをこなし、チームを結束させた。

「何も言うことはない働きだと思う。このままいければ大丈夫」(井原氏)。ブラジルW杯での躍進も、キャプテンの手腕がカギを握る。

(東スポWeb)



続いて、長谷部クンの、キャプテンとしての3年間を振り返りつつ、今後を見据えたコラムをどうぞ。


少し抜粋します。


全文は、リンク先で是非ご覧下さい。


こちら⇒長谷部誠が語るキャプテンとしての3年間。そして自身とチームの変化:J SPORTSコラム(元川悦子氏)


2014年ブラジルワールドカップ出場権獲得を経て、ザックジャパンは1年後の本大会に向けて再出発した。4日のオーストラリア戦(埼玉)までチームに帯同していた駒野友一(磐田)、工藤壮人(柏)、東慶悟(FC東京)を除く23人が6日夜に再集合し、11日の最終予選最終戦・イラク戦が行われるドーハへ移動した。


(中略)


この中東・ブラジル遠征を前に、キャプテンの長谷部誠(ヴォルフスブルク)がキャプテンとして過ごしてきた3年間を述懐する機会があった。「最初にキャプテンに指名されたのは南アフリカワールドカップ直前。あの時は自分にできることは何もしないことだと思った。あまり出しゃばってもしょうがないとね。今とは立場が違います。今のチームになってからは雰囲気だったり、監督と選手の間をつなぐとか、ピッチ内以外のことを考える時間を多く割いた。その経験は自分自身をホントに成長させてくれたと思います。サッカー選手としてだけじゃなく、1人の人間としてもそうです。よく『立場が人を造る』と言いますけど、自分がこういう立場を与えられて、ホントに有難いです」と彼はしみじみ口にした。


(中略)


その長谷部をザッケローニ監督は「生粋のキャプテンだ」と太鼓判を押し、最初からチームを託してきた。本人も言うように、南アの時とは全く違ったリーダーとして積極的に自分を押し出すようになる。2011年アジアカップ(カタール)での攻守両面のアグレッシブさや果敢にゴールを奪いに行く姿勢などは、彼自身の中でのメンタリティの変化から来るものだったのだろう。


その後、ヴォルフスブルクでは試合に出たり出なかったりの状況が続いた。フェリックス・マガト監督が2度目の指揮を執った12-13シーズンにはブンデスリーガ開幕から8試合ベンチ外。事実上の戦力外ともいえる扱いを受けた。その時期には試合勘の不足から代表でのパフォーマンスも低下。「細貝萌(レバークーゼン)の方がいいのではないか」という声も上がった。何事にも敏感な長谷部だけに、厳しい評価は耳に届いていただろうが、「僕は何があってもブレません」と強調。黙々と自身のパフォーマンスを引き上げ、チームを統率することに集中していた。


マガトが解任された後も右サイドバックや右MFなどで起用され、ボランチとしてのスキルを磨けなかったが、代表の仕事ぶりは安定していた。今の代表では、本田圭佑(CSKA)や長友佑都(インテル)の向上心の強さがクローズアップされがちだが、この人の精神的な落ち着きがザックキャパンの支えになっていた部分は大だろう。そこを我々は再認識すべきなのかもしれない。


ただ、自身「もっと個の力を上げないといけない。前回の南アよりは個々のレベルは上がっているけど、それが確固たるところまでは行っていない」と発言しているが、ボランチとしての迫力不足を垣間見せることも少なくない。その一例がミドルシュートの決定力だ。現代サッカーにおいて遠目からのシュートを決められないボランチが世界トップに駆け上がるのは難しい。ドイツで6シーズンを過ごした彼ならそのことは十分分かっているはずだ。


岡田ジャパン時代からコンビを組み続ける遠藤保仁(G大阪)と長谷部の両ボランチがもう1ランク上がれるかもチームの成否に大きく影響する。彼にはこれまで以上に自己研鑽を続けてほしいものだ。

(J SPORTS)



長谷部クンの、類稀なキャプテンシーに関しては、誰もが認めるところです。


ただ。


やはり、W杯で、日本が強豪国と肩を並べて戦うには、本田クンが言うように、もう一段、高いレベルでのプレーが必要となってくるでしょう。

 

W杯出場権を得たことで、長谷部クンのキャプテンとしての最低限の責任は果たせました。


長谷部クンの「素直にW杯出場決定を喜びたい」というコメントは、その安堵感からのものだと思います。


もちろん、長谷部クンは、既に、W杯に向けて、気持ちを切り替えているでしょう。

 

これからは、代表のチーム力の向上の為にも、自分自身のプレーにも磨きをかけて欲しいです。


ボランチは、攻守の要として、非常に多くの運動量を要求され、尚且つ、展開力や発想力、そして、バランス感覚をも求められます。


昨季、ヴォルフスブルクで、ボランチとしてのポジションを確保出来なかった長谷部クンにとっては、とても厳しい1年になると思います。


それでも、長谷部クンなら、やり遂げてくれると、そう信じています。


1年後、W杯のピッチに、キャプテンマークをつけた長谷部クンの勇姿が見られると、そう信じています。



頑張れっ、長谷部クン!!


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2649

Trending Articles