ザッケローニ前日本代表監督が、来日しています。
そして、昨日、「スカパー! presents アルベルト・ザッケローニ流 一流の組織マネジメント powered by FIELD MANAGEMENT 」というタイトルで、講演を行いました。
(スカパー! より)
その内容が、一部ですが、スポーツ紙のサイト等に掲載されていますので、ご紹介しますね。
前代表監督ザック、日本での再指揮に言及「何が起こるかわからない」:サッカーキング
前日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が26日、「スカパー! presents アルベルト・ザッケローニ流 一流の組織マネジメント powered by FIELD MANAGEMENT」として、東京都内で講演を行った。
ザッケローニ氏は、ブラジル・ワールドカップまで4年間務めた代表監督の退任後では、初来日。ミラン、ユヴェントス、インテルといったセリエAのビッグクラブや日本代表を率いた経験をもとに、「マルディーニ、長谷部を本物のキャプテンと評価する理由」や「一流の選手が共通して持つ要素」、「日本人の特性を活かしたチームづくり」というテーマから自身のマネジメント哲学を説いた。
また、今後に日本のクラブからオファーが来た場合、受諾するかどうかにも言及。「現時点では、おそらく受けない」と語り、「日本代表での4年間の経験は素晴らし過ぎた。そこに何かを加えると、それ以上のものは望めないと感じているので、受けない」と、心境を明かした。
一方、「サッカー界は言ったことがそのままなるわけではない。何が起こるかわからない」と、含みも持たせた。
(サッカーキング)
サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ前監督(61)が26日、都内で一般向けの講演会を行い、1次リーグで敗退したW杯ブラジル大会を「どんな強豪と対戦しても、怖がらないチームを築きたかった。完成させるのに4年間は少し短すぎた」と振り返った。
W杯後にイタリアへ帰国してから今回が初来日。約600人の聴衆を前に「まず自分から歩み寄る」「叱る前に褒める」「どんな状況にも応じるフレキシブルさを保つ」などと組織を束ねる上での信念を披露した。
司会者に今後Jリーグのチームを率いる気があるかを問われると「正直、今はない。代表での経験が美しすぎて、あれ以上は求められない。ただ、将来は何があるか分からないので、気が変わるかも」と話した。
(デイリースポーツ)
ザック前監督、アギーレJへ「強い相手と戦わないといけない」:サンスポ
ブラジルW杯後、初来日した日本代表前監督のアルベルト・ザッケローニ氏(61)が26日、東京都内で「一流の組織マネジメント」と題した講演会を行った。
W杯の敗因を「どんな強豪と対戦しても、怖がらないチームを築きたかった。完成させるのに4年間は少し短すぎた」と分析。アギーレ・ジャパンへ「目先の結果ではなく、負けてもアウェーで強い相手と戦わないといけない」と説いた。
Jリーグなど日本での監督業については「サッカーでは何が起こるか分からない」としながらも、「今の時点ではオファーは受けません。日本代表での4年間が素晴らしすぎる」と否定した。
(サンスポ)
ザックさん(そう呼ばせて頂きます)、今の時点では、Jリーグなど日本での監督業のオファーは受けないと語っていますが。
日本ではなくても、母国イタリアや、欧州で、是非もう一度、監督として復帰して欲しいな・・・と思っています。
そして。
いつの日か、また長谷部クンと一緒に仕事をして欲しいと、そう願っています。
また、昨日の講演会でもザックさんの通訳を務めた、矢野大輔さんの「通訳日記 ザックジャパン1937日の記録」が、今日発売となりました。
通訳日記 ザックジャパン1937日の記録:Number Web
ザック支えた矢野大輔氏の著書「通訳日記」が出版:サッカーキング
前日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏の通訳を務めた矢野大輔氏の著書「通訳日記」が、27日に出版された。
矢野氏は、2010年からブラジル・ワールドカップまで日本代表を率いたザッケローニ氏を通訳として4年に渡ってサポート。同書は、矢野氏が19冊にのぼる大学ノートに記していた通訳時代の日記をもとに作成。総合スポーツ雑誌「Number」での連載が、書籍化された。
矢野氏は出版の際、「勝負の世界の出来事なので、W杯で負けた代表チームが批判に晒されることは覚悟できていた。それでも、腑に落ちない部分がいくつもあった。ザッケローニ監督がやろうとしていたことは、正しく理解されていないんじゃないか、と…。この4年間、ザッケローニ監督は全身全霊を傾けて日本代表チームを作り上げてきた。その事実をより多くの人に伝えていきたい。今はその思いが何よりも強い」とコメント。出版の理由を語っている。
同書では、誰よりも日本の可能性を信じたザッケローニ監督の真意やキャプテン長谷部誠との絶対的な信頼関係、監督と通訳を超えた深い絆など、通訳就任からザックジャパン解散までの1397日間に及ぶ活動が綴られている。
(サッカーキング)
矢野さんは、以前、「監督のことが大好きで、とても信頼していました。監督に一番近い存在なので、忠誠を誓うことが何よりも大切(サッカーキング より)」と語っていました。
記事にもある通り、監督の一番近いところで、監督の全てを見て、共に戦ってきた矢野さんにとって、W杯後のザックさんに関する報道は、身を切られるように感じたでしょう。
ザックさん自身も、「敗軍の将は兵を語らず」といった心境だったのかもしれませんが、あまり多くを語りませんでしたから。
「この4年間、ザッケローニ監督は全身全霊を傾けて日本代表チームを作り上げてきた。その事実をより多くの人に伝えていきたい」という矢野さんの想いが。
何ら歪曲される事なく、ストレートに多くの人々の心に伝わることを、切に願っています。
私は、まだ、この本を読んでいないので(この辺りでは、明日店頭に並びます)、感想は、また後日書く機会があれば・・・と思っていますが。
ただ、以前も少し書きましたが、何となく、戸惑いもあります。
戸惑いというか、躊躇い・・・に近いかな?
何となく、ただのファンが踏み込んではいけない領域での事が、書かれているようで。
その領域で語られている真実を知るのが怖いという躊躇いと。
その真実を知ってしまった後に虚無感を抱いてしまうのでは・・・という思いがあって、読み始める事に躊躇いを感じています。
明日、実際に買ってみて、どんな感情を抱くのかはわかりませんが。
私のように、まだ、読まれていない皆様もいらっしゃると思いますので。
とりあえず、感想をコメントに寄せて下さる場合は、皆様、コメントのタイトルや冒頭に、その旨わかりやすく書いて頂けると幸いです。
私は、まだ本を読んでいなくても、皆様の感想を読ませて頂くのは大丈夫なので・・・。
続いて。
この矢野さんの通訳日記にももちろん綴られて、そして、今日発売の「Number 866 」にも、テーマとして取り上げられている、ザックさんと長谷部クンの関係性について。
昨日のザックさんの講演会で、ザックさん自身が少しだけですが語っています。
そのコメントを取り上げた記事を、ご紹介しますね。
ザック前監督 W杯後初来日で長谷部との“深イイ話”紹介:スポニチ
前日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏(61)が都内で“一流のマネジメント講義”を行った。イタリア人指揮官が来日するのはW杯後初めて。約250人の受講者を前にW杯ブラジル大会での経験を題材に約2時間にわたり熱弁を振るった。
「チームで最も重要」とする主将に関しては、自身の下で4年間務めた長谷部を「過去最高の一人」と絶賛。W杯前に右膝を負傷し「選手生命に関わるからプレーはさせられない」と忠告したが「将来は関係ない。今チームを助けたい」と返答されたエピソードも紹介。将来のJクラブ監督就任については「今オファーは受けないが、将来は分からない」と含みを持たせた。今回の講義を企画したスカパー!では12月23日午後1時からスカチャン0でザッケローニ氏のインタビューを放送する予定だ。
(スポニチ)
ザックさんの長谷部クンに対する想いと。
長谷部クンのザックさんに対する想い。
お互いが、お互いを想い、そして、二人が日本代表というチームを想った時に。
抱いた長谷部クンの覚悟と、ザックさんが下した決断。
二人の間には、「信頼」というような、二文字の言葉だけでは語り尽くせない、魂の繋がりのようなものを感じます。
ただ、今、フランクフルトで全試合スタメン出場するなど、長谷部クンの膝の具合は、十分なケアを必要としながらも、ひとまず問題ないようですが。
万が一、W杯での無理がたたって、思うようなプレーが出来ない状態にあったとしたら。
長谷部クンの覚悟も、ザックさんの決断も、それぞれがお互いを苦しめるものになってしまったのかも・・・。
そう思うと、以前、こんなにも真摯にサッカーに向き合い、人生の全てをサッカーに捧げる長谷部クンに、サッカーの神様は、あまりに酷い仕打ちをすると、そう書いた事もあったのですが。
実は、最後の最後で、サッカーの神様は、長谷部クンを守ってくれたのかな・・・?と、今は、そう思っています。
だから、どうか神様。
長谷部クンが、もう何も思い残すことがないと、そう思える日が来るまで、サッカーを続けさせてあげて下さい。
よろしくお願いします(←調子が良いにも程がありますね・苦笑)。
最後に、フランクフルトでの練習の様子、写真が何枚かありましたので、ご紹介しますね。
(Frankfurter Rundschau より)
(Frankfurter Rundschau より)
Frankfurter Neue Presse の記事によると。
乾クン、練習後も笑顔でファンサに応じるなど、雰囲気も良く、自信を取り戻しているようですね。
また、長谷部クンも、ボルシアMG戦での素晴らしいパフォーマンスに、監督の評価も更に上がっているようです。
キャプテンを務めるマイアー選手からも、日曜日のドルトムント戦での二人の活躍を期待されています。
二人のプレーが、フランクフルトの勝利に貢献出来るように願っています。