シュッツットガルト戦に向けての記事を書く前に。
スペイン1部・エイバルに移籍した乾クンの話題を少し。
乾クン、エイバルでの初練習、入団記者会見を無事に終えました。
この後ご紹介するコラムにある通り、エイバルというクラブは、スペインの北、バスク地方にある人口2万7千人の町の小さなクラブ。
本拠地イプルーアの収容人数は5250人で、2014-15シーズンの年間予算は約1800万ユーロ(約25億円)。
レアル・マドリードの約6億ユーロ(約816億円)と比較すると、30分の1以下の戦力で、これまで補強には、ほとんどお金をかけていない中で。
乾クンの移籍金は、50万ユーロ(約7千万円)とも言われていて、地元紙では、「エイバルの歴史上、最も高額で契約した選手」との報道もあるようです。
ただ。
ボーフムから乾クンを、120万ユーロで獲得したフランクフルトとしてみれば、本音を言えば、もう少し高い移籍金を獲りたかったはずです。
フランクフルトも、それ程潤沢な資金があるクラブではありませんから。
現に、移籍が決まる数日前に、フュブナーSDは、具体的なオファーの内容は語りませんでしたが、「ドリームオファーではない」と言っていましたし。
それでも、昔からスペインリーグに憧れを抱いていた乾クンにとっては、その名の通り、「ドリームオファー」だったわけで。
フランクフルト側も、乾クンの熱意を受け入れ、移籍に至ったんだと思います。
ブンデスリーガ公式サイトに、乾クンの移籍にあたってのコメントが、掲載されています。
この3年間、素晴らしい時間を過ごせたので、クラブ関係者とファンに心からお礼を言いたい。フランクフルトのファンの前でサッカーができて、応援してもらって、とても誇りに思う。フランクフルトでの経験はとても良い思い出になると思う。チームは時間とともに変わって発展していくのがサッカーの世界では普通のこと。でもフランクフルトの素晴らしいファンと共に、フランクフルトのチームが成長して行くということは変わらないと思う。本当に3年間、どうもありがとうございました。
(ブンデスリーガ公式サイト)
自らの夢を叶えるスタート地点にたった乾クン。
会見の様子を見ると、目をキラキラさせて、屈託のない笑顔を見せて、まるで、大志を抱いた少年のようです(笑)。
フランクフルトのクラブへの感謝の気持ちを忘れず、エイバルのクラブからの期待に応えるべく、しっかりと結果を残して欲しいと思います。
Aurkezpena / Introduction / Presentación: Takashi Inui:SD Eibar
そんな乾クンについて、今後スペインリーグで勝ち残っていく為に、何が必要かを考察したコラム、ご紹介しておきます。
長谷部クンの事も、少し触れてくれていますので、リンク先で是非ご覧になって下さいね。
乾貴士、エイバル移籍。鬼門の地スペインで戦うには何が必要か:Web Sportiva
では、ここからシュツットガルト戦に向けての内容を。
まず、フェー監督、どうやらシュツットガルト戦で、動いてくるようです。
地元各紙の予想スタメンを見ると、以前の記事でご紹介した通り、4-4-2の中盤ダイヤモンド型のシステムにして。
右SBにチャンドラー選手が復帰し、長谷部クンは、中盤での起用が、大方の予想です。
若干、ルス選手がCBに入るのか、或いは中盤に残るのかで、各紙予想が割れていますが。
いずれにせよ、全ての地元紙で、長谷部クンがスタメン予想されている事に変わりありません。
Hradecky - Chandler, Zambrano, Abraham, Oczipka - Russ - Hasebe, Reinartz - Stendera - Aigner, Seferovic
(kicker.de)
Hradecky – Chandler, Zambrano, Russ, Oczipka – Hasebe – Reinartz, Flum – Stendera – Aigner, Seferovic
(op-online.de)
Bild紙の予想では、ルス選手がアブラハム選手の代わりにCBに入り、長谷部クンは右SHでの出場で、トップ下がシュテンデラ選手と予想しています。
シュツットガルトは、開幕2連敗し、まだ調子が上がっていません。
フランクフルトにとっては、アウェイでの試合となりますが、ここはしっかり、勝ち点3を取りたいところです。
で、フランクフルトの公式英語サイトに、プレビュー記事的なものがあるのですが。
そこに、これまでの対戦を踏まえると、スコアレスドローは考えにくいとあります。
確かに、昨季の前半戦は、4-5という壮絶な打ち合いの末、フランクフルトは負けています。
今季、フェー監督は、1-0で勝つ試合よりも、4-3で勝つ試合をしたいというような事を言っていたそうですが。
何となく、今日のシュツットガルト戦は、そんな展開になりそうです(苦笑)。
また、その記事に、こんなコメントがありました。
(Eintracht Frankfurtより)
Makoto Hasebe has the best pass accuracy at Eintracht this season (82.1%).
長谷部誠が、アイントラハトの今季最高のパス精度(82.1%)を持っています。
えっと、特にアウクスブルク戦、結構パスミスがあったような印象なんですけどね・・・。
ブンデスリーガ公式サイトのデータを見ると、今季のパス成功率は75%位かな?と思うんですが。
まっ、フランクフルトの公式が言ってるので、きっと間違いないはず(笑)!
今日の試合、このパス精度で、是非お願いします!!
最後に。
1つ前の記事に、ノラさんから、「地元紙のコメントによって、ドイツのファンが誤解することはないように思います」とのコメントを頂き、ホッとしています。
確かに、低い評価の中でも、「このようなミスは珍しい」とのコメントがありましたし。
実際に、試合を通して見ても、チームとしてあれだけ多くのミスをしていたので、長谷部クン以外の選手のミスも、失点に繋がってもおかしくはなかったですし。
それ程気にする事ではないのかもしれません。
ただ、長谷部クンの信条に反するというか、根幹に関わるというか・・・。
フランクフルトのチーム1、真摯にサッカーに取り組んでいると言っても過言ではない長谷部クンが。
どこのポジションで出場しても、チームの為に最善を尽くしているという事は、フランクフルトの番記者さんなら、わかっていて欲しかったな・・・と。
その上で、「長谷部がどれほど必死でプレーしたとしても、右SBでは通用しない。中盤で起用すべきだ」というようなコメントなら、私的には納得出来たんですけどね。
って、いえ、私的には、右SBでも、大丈夫だと今も思っていますけど(笑)。
まっ、豊富な運動量を誇るチャンドラー選手に、今日は頑張って貰いましょう!
そして、シュツットガルトには、ギンチェク選手がいるとご紹介頂きましたが。
同じく、ニュルンベルクで一緒だった、アダム・フロウシェク選手もいます。
え~~~っと、かすかに、ユニフォーム交換を期待してます(爆)!
でも、多分、ないです(笑)。
という事で、乾クンがいなくなって、ちょっと寂しいけど・・・。
頑張れっ、長谷部クン!!
頑張れっ、フランクフルト!!
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シュツットガルト戦に向けて。
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