16年に鹿島アントラーズから加入したセレッソ大阪MF山村和也(27)が古巣相手のゴールで、J1で3年ぶりの3連勝を呼び込んだ。

 後半1分に、右サイドを駆け上がったMF関口のクロスに反応。日本代表DF植田を振り切り、頭でゴールに運んだ。「『(鹿島の選手からは)決めるなよ』と笑いながら言われた。懐かしい気持ちになり『これからまた頑張らないと』と思いました」と今季2点目を喜んだ。

 この日はトップ下で先発。本職はセンターバックやボランチだが、今季から攻撃的なポジションを務めている。「鹿島からすると何でトップ下? となっていると思う」。それでも山村の高さに加え、前線からの守備は今のチームに欠かせない。今季就任した尹晶煥監督も「FWだけじゃなく、DF、MFもできる。価値がすごく高い」と万能な山村を評した。

 次節は16日、ホームのヤンマーでG大阪を迎え撃つ。盛況確実な「大阪ダービー」に向け、昨季王者相手の勝ち点3で弾みをつけた。

(日刊スポーツ)