一昨日に行われた、日本代表対ハイチ戦。
結果、内容共に芳しくなく、ハリルホジッチ監督も、試合後に激怒して、「最も悪い試合の一つ」と言ってしまった程でした。
多くの監督批判、選手批判の記事なども見られ、中には辟易するようなものもありますが。
とにかく、W杯までに解決しなければならない問題点が、改めて浮き彫りになって、まあ、このタイミングで良かったのかな・・・?と。
今日は、いくつかコラムや記事をご紹介しますが、元日本代表DFの岩政選手のコラムでは、このように書かれています。
ハイチ代表戦は、結果、内容ともにさみしいものでしたが、これも道の途中です。この試合に関してよりも、放置されたままの課題に目を向けましょう。自陣での守備、センターバックとサイドバックの間、長谷部選手不在時の戦い、ボールを持たされた時の共通理解。選手の見極めもありますが、そろそろひとつずつ解決策をチームとして提示していかないと間に合わなくなる。そんな危機感を覚えた試合でした。
(サッカーダイジェストウェブより)
岩政選手の言うように、W杯までに問題を解決するには、もう、本当に時間がありません。
来月のブラジル・ベルギー代表戦には、監督や選手達がそれぞれ危機感を臨んで、何か一つでも収穫を得られるようにと、そう願っています。
また、今日ご紹介するコラムで、一番オススメしたいのは。
記事タイトルにも使わせて貰った、「見えないものが見える選手 欠場でわかった吉田麻也の存在感」という47NEWSのコラム。
今回のハイチ戦で、その存在感の大きさを改めて実感させられた吉田選手と、これまでも散々言われていた、長谷部クンについて。
コラムでは、このように書かれています。
「圧倒的な経験値とサッカーで次に何が起こり得るかを予測する知識を備えているのは、チームの背骨を成す2人の選手だ。(中略)チームのセンターラインに位置する2人が、知識のない者が気づかない場面でも、絶妙のバランスで組織をコントロールしているということだ。」
長谷部クンと吉田選手、この二人の穴を埋める選手をこれからW杯までの間に探すのは、もう無理なのかも?とも思いますが。
それでも、何とかしないといけませんし。
ハリルホジッチ監督は、きっと何とかしてくれると思っていますし。
何とか出来る選手が、きっと出てきてくれると信じています。
コラムの最後には、「大切なのは頭を使うこと。それに尽きるのだ。」と書かれています。
ハリルホジッチ監督、選手の皆さん、頼みます!!
では、コラムや記事、まとめてご紹介しますね。
最後にご紹介しているVICTORYの対談コラムは、とても長くて、難解な部分もありますが、とても勉強になったコラムです。
お時間のある時に、ちょっと???な部分があっても、そこはスルーして(笑)、最後まで読み進めてみて下さい。
【記事・コラム】
【岩政大樹の視点】お粗末な「打たせ合い」になったハイチ戦。日本の対応力欠如に危機感を覚えた:サッカーダイジェストウェブ
「サッカーコラム」見えないものが見える選手 欠場でわかった吉田麻也の存在感:47NEWS
Jリーグでプレーする選手には見えないピンチやチャンス。世界中から多様な人種が集まるだけに、様々なタイプの選手と対戦する機会が日常となっている海外組は、その対応力が国内組より高くなって当然だ。
その中で日本代表というチームを考えた場合、圧倒的な経験値とサッカーで次に何が起こり得るかを予測する知識を備えているのは、チームの背骨を成す2人の選手だ。それは、吉田とキャプテンで守備的MFの長谷部誠。チームのセンターラインに位置する2人が、知識のない者が気づかない場面でも、絶妙のバランスで組織をコントロールしているということだ。今回のハイチ戦では吉田も長谷部も出場しなかったが、長谷部だけが抜けたときもチームはひどい状態になる。それゆえに、ロシアでこの2人のキーマンの一方でも欠くことになったら、日本代表が勝負することはかなり難しくなる。
これはハリルに限らずジーコ・ジャパン時代から指摘され続けていることだが、「国内組を軽視している」という意見をよく耳にする。確かに、Jリーガーでも海外組より技術の優れる選手はいるだろう。それでも歴代の代表監督がなぜ海外組を重用するか。それは異質なタイプの選手との対戦経験が豊富だからだろう。そして、日本代表が対戦する相手は基本的に外国のチーム。日本人としか対戦経験のない選手では厳しいのだ。
とは言え、“純国産”であってもすごい選手が生まれるのも事実だ。遠藤保仁は誰が見てもすごい。そして、遠藤もまたピッチで起こり得る現象に対する恐ろしいほどの知識と洞察力を備えている。
大切なのは頭を使うこと。それに尽きるのだ。
(47NEWSより一部抜粋)
「長谷部誠の重要性」が顕在化。実質代役不在だが、本人のコンディションは…:サッカーダイジェストウェブ
(サッカーダイジェストウェブより)
日本代表にとっては、長谷部誠の重要性が改めて浮き彫りになったキリンチャレンジカップとなった。10月6日のニュージーランド戦(○2-1)、10日のハイチ戦(△3-3)ともに、ハリルジャパンは戦術的にも精神的にもキャプテン不在が顕在化したのだ。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は最近、中盤が三角形(ダブルボランチ+トップ下)と逆三角形(アンカー+2インサイドハーフ)のシステムを併用。前者ではボランチの一角、後者ではアンカーに入る長谷部は、際立った戦術眼とポジショニングで中盤を支える。危険なスペースを素早く埋め、的確な散らしで組み立てを円滑にし、絶妙なタメを作るなど、攻守でピカイチの貢献度を見せるのだ。
ニュージーランド戦はダブルボランチに山口蛍と井手口陽介、シリア戦はアンカーに遠藤航を起用したが、いずれもトップ下やインサイドハーフとの距離感が曖昧で、中盤の連動性低下を招いた。
守備時にとりわけ長谷部不在を感じさせたのが逆三角形システムの時で、中盤の底に位置しながらも、左右前後に目を光らせてバランスを取る役割が、9月のサウジアラビア戦の山口と同じく、シリア戦の遠藤にはできていなかった。
(中略)
攻撃時で浮き彫りになったのが、ゲームコントロールの部分だ。長谷部は例えば往年の遠藤保仁のような長短のセンス溢れるパスを供給する司令塔ではないが、局面を一気に前に進めるべきなのか、キープして時間を作るべきなのか、そのあたりの判断力が極めて的確。しかも、それをチーム全体に波及させ、オーガナイズできる。
(中略)
とりわけこのメンタリティーの部分は、長谷部不在が大きく響いたように見えた。チームメイトはもちろん指揮官も認める“代えの利かない存在”のキャプテンがいれば、仲間に声をかけて落ち着かせ、チームの崩壊を防げたのではないか。少なくとも、ここまで選手たちが“フリーズ”してしまう事態は防げたはずだ。本田圭佑、長友佑都、吉田麻也、川島永嗣、岡崎慎司なども経験豊富だが、約7年に渡って腕章を巻いてきた長谷部のリーダーシップと気配りは中でも図抜けている。
(中略)
戦術的にはとりわけアンカーシステムでは実質的に代役不在で、精神的にも誰よりも欠かせない存在――。そんな長谷部のコンディションは、日本代表にとってロシア・ワールドカップに向けた最大の懸念材料と言っていい。
(サッカーダイジェストウェブより抜粋)
ハリルJ、浮き彫りになった「長谷部ロス」。遠藤航を起用も守備組織は一段と機能せず:フットボールチャンネル
(フットボールチャンネルより)
日本代表に足りない“ポジショナルプレー”とは何か? 五百蔵容×結城康平対談(1):VICTORY
日本サッカーの重大な課題は、「抽象化できないこと」である。五百蔵容×結城康平対談(2):VICTORY