今日は、長谷部クンやニュルンベルクの記事ではなく、地元、四国のサッカーの話題を。
長谷部クンの記事は、また明日書きますね。
今日、四国のチームが、それぞれ昇格をかけた2つの試合が行われました。
ガイナーレ鳥取 VS カマタマーレ讃岐。
こちらは、来季、勝った方はJ2に、負けた方はJ3へ参入。
カマタマーレ讃岐にとっては、JFLからJ2へ昇格という、大きな大きな壁を越える戦い。
京都サンガF.C. VS 徳島ヴォルティス。
こちらは、勝った方がJ1へ昇格。
徳島ヴォルティスにとっては、四国で初めてJ1チームが誕生するかどうかという戦い。
そして・・・。
まずは、カマタマーレ讃岐。
こちら⇒アウェーで勝利した10人の讃岐がJ2昇格! 鳥取は来季J3へ:ゲキサカ
入れ替え戦制した讃岐がJFLからJ2昇格…敗れた鳥取はJ3降格:サッカーキング
入れ替え戦の第1試合は、先週の日曜日、カマタマーレのホームで行われ、1-1のドロー。
今日の第2試合、カマタマーレは先制したものの、後半、藤田浩平選手が、この日2枚目のイエローカードで、退場に。
カマタマーレは、この後、ATを含めると40分近く、10人で戦う事に。
後半は、ほとんど攻められず、防戦一方に。
それでも、必死に守りぬいた1点。
そして、カマタマーレ讃岐のJ2昇格が決まりました。
カマタマーレについては、以前、このブログで紹介した事がありました。
こちら⇒昇格!!
2010年12月7日に書いた記事です。
その2日前の2010年12月5日、カマタマーレは、全国地域リーグ決勝大会で初優勝し、JFLへ昇格を決めました。
その事を記事にしたのですが。
この日から3年で、J2への昇格を決めるなんて、正直、思いもよりませんでした。
というのも。
JFLに参入してからというのも、クラブには、大きな困難が数多く待ち受けていたからです。
こちら⇒クラブの生死を懸けた入れ替え戦。カマタマーレ讃岐が絶対にJ2昇格しなければならない理由:フットボールチャンネル
明日と12月8日に行われる「J2・JFL入れ替え戦」。J2のガイナーレ鳥取に挑むのはカマタマーレ讃岐だ。敗れても讃岐はJ3入りとなり、Jクラブとなることが出来るが、この戦いに勝利し、是が非でもJ2に昇格しなければならない理由がある。讃岐にとってはクラブの命運を決める生死を懸けた一戦なのだ。
(中略)
そして今季、カマタマーレ讃岐もホーム最終戦でようやく平均観客動員3,000人のノルマをクリア。もう1人の香川県民の友人の言葉を借りれば「県民を巻き込めていない」。これも本音であろう。では、このような負のスパイラルを打破するには?やはりJ2昇格しかないのだ。
「もし負けてもJ3からやり直せば」。そう言う方もいらっしゃるかもしれない。では、もしJ2昇格を逃したら「支援持ち株会」の資金獲得が伸びる見込みはあるのか?まずない。ましてや「J2昇格支援スポンサー」と銘打った支援金などは、その名目を失ってはほとんど集まらないだろう。となれば、来季以降の経営はたちまち苦しくなるに違いない。
となれば、JFL最強「帝京2トップ」を組んだ高橋泰(前:J2愛媛)、木島良輔(前:J2東京V)はじめ、現有戦力の維持は困難。よって、J2昇格のチャンスは永遠に閉ざされるかもしれない。綺麗事では済まされない。もう一度記す。讃岐はここで絶対に勝たなくてはいけないのだ。
「もっとも残酷な戦い」はJ1・J2入れ替え戦のフレーズであるが、正にクラブの生死を分ける闘いこそが「J2・JFL入れ替え戦」。カマタマーレ讃岐はその舞台へ向け、全身全霊で臨もうとしている。
(フットボールチャンネルより抜粋)
最初と最後だけ抜粋してご紹介しています。
興味がある方がいらっしゃいましたら、是非、リンク先でご覧下さい。
カマタマーレ讃岐は、絶対に勝たなければならない試合で、見事に勝ちました。
そして、来季はJ2で戦います。
でも。
もしかしたら、背伸びをしているのかもしれません。
まだまだJ2で戦うには、足りないものがたくさんあるのかもしれません。
でも、カマタマーレの選手たちは、J2昇格への夢を実現させようと、懸命に戦い続けました。
その想いに、私は心を打たれたし、きっと、私と同じ思いをした県民も、大勢いるはずです。
そんな方たちが、一人でも多く、カマタマーレ讃岐の試合を見る為に、スタジアムに足を運ぶ事を願っています。
長谷部クンが、3年前、W杯・パラグアイ戦後のインタビューで発したこの言葉。
「みなさんの声援が僕たちの力になりました。本当に感謝しています。ほとんどの選手がJリーグでプレーしているので、そちらにも足を運んでください」
この言葉で、私は、その年JFLに昇格したカマタマーレを、こっそりですが応援するようになり。
そして今日、カマタマーレがJ2へ昇格。
長谷部クンに巡り会えなければ、長谷部クンの言葉がなければ。
カマタマーレ讃岐の存在も知らなかったかもしれないし。
今日の入れ替え戦、手に汗握って、最後は祈るように時が過ぎるのを待ち。
そして、終了の笛と同時に号泣するなんて事、なかったかもしれないと思うと。
本当に感慨深いです。
そして。
それから約2時間後に、今度はお隣の県のチーム、徳島ヴォルティスが、J1昇格を決めました。
こちら⇒徳島がPO制し四国勢初のJ1昇格!!京都は2年連続の涙:ゲキサカ
徳島が四国勢初となるJ1昇格…プレーオフ決勝で京都を撃破:サッカーキング
この、徳島ヴォルティスには、今を時めく柿谷クンが、一時所属していました。
柿谷クンがいた2011年のシーズンは、J1昇格の期待が高まりましたが。
結局4位に終わり、J1昇格はならず、柿谷クンも、翌年にセレッソ大阪に復帰しました。
それから2年。
先週、徳島で行われたプレーオフ初戦の千葉戦には、柿谷クンも、スタンドに駆けつけ、古巣を応援する姿が見られました。
来季、柿谷クンが、海外移籍をせず、セレッソにそのまま残れば。
徳島ヴォルティスとの対戦も叶います。
非常に楽しみな一戦になるでしょう。
四国では、なかなかサッカーが注目される事が少ないのですが。
今日は、四国のサッカー界が変わる、そんな一日になったと思います。
来季の、カマタマーレ讃岐と、徳島ヴォルティスの健闘を、心からお祈りしています。