昨日、長谷部クンが日本代表に招集されなかった事を、地元紙が話題にしていると記事にしましたが。
Hasebe und Kadlec: Internationale Abstinenz:Frankfurter Neue Presse
Unfreiwillige Pause für Kadlec und Hasebe:op-online.de
Überraschender Trainingsgast:Frankfurter Rundschau
この話題、BILD紙でも取り上げられました。
Japan-Trainer lädt seinen Kapitän nicht mehr ein:Bild
(Bild
より)
そして、Frankfurter Rundschau紙とBILD紙の記事の日本語訳が、日本のサイトにアップされましたので、そちらもご紹介しておきます。
代表招集外に長谷部「わかりません」:ドイツからみた日本人ブンデスリーガー情報
地元紙フランクフルター・ルンドシャウは、今回代表に選出されなかった長谷部誠に関する記事を掲載した。
今回は代表招集を見送られる事になった長谷部誠。いったいそれは何故なのか?それは長谷部自身にもわからないようだ。
火曜日の練習は短めに終えた長谷部。特に負傷をしたという訳ではなく、これまで悩まされているヒザの軽い痛みを考慮し、早めに切り上げた形だ。そのため、その後に行われたゲルマニア・エンクハイムとの親善試合にも欠場している。
今回の代表戦では招集を受けなかった日本代表主将は、その理由について問われると「わかりません」とだけコメント。特に監督と話合いをした訳でもなく、前回の代表戦で早目に戻った事を良く思わなかったのでは?との問いには、肩を上にあげわからないとの表情をみせた。
なお日本代表は今回の代表戦で、ジャマイカ、そしてブラジル代表と魅力的な対戦カードを控えている。
代表監督から招集を見送られた主将:ドイツからみた日本人ブンデスリーガー情報
大衆紙ビルト紙は、『代表監督から招集を見送られた主将』と題した記事を掲載した。
ドイツで例えれば、ヨアヒム・レーヴ監督が、連絡もなしに代表招集を見送ったようなものだ。
新たに代表監督に就任したハビエル・アギーレ監督は、ここまで4年に渡り務めてきた日本代表主将を外す決断を下した。
BILD紙の方の日本語訳の最初の文章。 「
ドイツで例えれば、ヨアヒム・レーヴ監督が、連絡もなしに代表招集を見送ったようなものだ。」とありますが。 これ、「(ドイツ代表)キャプテンのバスティアン·シュバインシュタイガー」が抜けています。 つまり、「
ドイツで例えれば、ヨアヒム・レーヴ監督が、連絡もなしに、キャプテンのバスティアン·シュバインシュタイガーの代表招集を見送ったようなものだ。」となります。 このBILD紙を読んだドイツ人は、そりゃあ、めちゃくちゃ驚くでしょうね・・・(苦笑)。 という程、長谷部クンが代表に呼ばれなかった事を、意外に思っているという事でしょう。 ありがたい事です。 ただ。 レーブ監督はどうかわかりませんが、日本代表の選手選考において、代表に呼ばない選手に、いちいち連絡はしないと思うんですけどね・・・。 Numberのザッケローニ前監督の通訳・矢野さんの連載で、ザッケローニ監督が、W杯メンバーを外れた李選手や中村選手に連絡を取ったとありましたが。 これは、恐らく異例の事で。 いや、岡田元監督やそれ以前の監督も、W杯出場選手を決める、最後の最後の段階で外れた選手には、もしかしたら連絡をしたのかもしれませんが。 まだ、アギーレ監督のチームになって3試合目で、どの選手にもチャンスがある段階で、招集しない旨の連絡をするとは思えないんですよね。 ザッケローニ監督は、ある程度岡田監督のチームを踏襲する形でチームを作り上げていきましたが。 アギーレ監督の場合は、新たに一からチームを作り上げようとしている感が、ありありとわかりますからね。 アギーレ監督が長谷部クンの力を必要と判断すれば呼ぶし、必要でないと判断すれば呼ばない。 ただそれだけです。 必要ではないと判断すれば、その理由を連絡する必要もありませんからね。 と、これは私見です。 で。 BILD紙だけではなく、これだけ一斉に記事が出てくるという事は、長谷部クン、短いながらも、取材に応じたんでしょうね。 「失望を抱えながらも、気丈に笑顔を見せる長谷部の姿があった。」という文章なんかは、かなり生々しい感じがして・・・。 でも、記者個人の受け取り方によって、印象は変わってきますので、実際のところはわかりませんけどね。 もしかしたら、ちょっと“盛ってる”のかもしれませんし(笑)。 ただ。 「でも僕としては日本代表としてプレーしたい。その事を常に誇りに感じていますし、勿論アジア杯に出場することが僕の目標です」 この言葉が、長谷部クンから聞けた事は、とても嬉しいです。 以前にも書きましたが、長谷部クンがアギーレジャパンに呼ばれたとしても、4年後のW杯を、そこまで遠くの未来を目標設定するとは思えなくて。 でも、「今、この瞬間がすべてだ」と、そう考える長谷部クンが、まずは連覇のかかるアジア杯に目標設定するなら、納得がいきます。 まっ、どこまで本心を語っているかはわかりませんけどね。 BILD紙の最後の部分なんかも。 「しかし長谷部は笑いながら、こうも付け加えた。『僕は、チャンピオンズリーグだと言ったはずですよ』」 いいですねぇ・・・、強気で(笑)。 いや、昨日も書きましたが、私個人的には、あまり高望みせずに、着実に一歩一歩、上を目指していくというスタンスで、お願いしたいんですけどね。 ただ、記事にもある通り、最初にCLを目標にと語ったのは、長谷部クンでした。 その時は、さすがにCLはちょっと・・・と思って、ヨーロッパの舞台という風に訳した気がしますが(苦笑)。 でも、その後、チームの選手が口々に高い目標を語るようになっていました。 長谷部クンの発言が、他の選手達にも浸透して、チームのモチベーションを高めているのかな・・・?と感じました。 それならば、その高いモチベーションのまま、リーグ戦を突っ走って貰いましょう! そして、フランクフルトのチームで、世界を目指して貰いましょう!! 「武士(SAMURAI)に二言はなし」ですよ、長谷部クン!!!
シャーフ監督からはそのリーダーシップを高く評価されている長谷部誠。フランクフルトは5位浮上を果たしたが、そのパフォーマンスはアギーレ監督には届かなかった。
(ドイツからみた日本人ブンデスリーガー情報)