遅くなりましたが、パレスチナ戦を振り返る記事、~その1~です。
代表チームは今日、ニューカッスルで軽めの調整をした後、夕方には、2戦目のイラク戦が行われるブリスベンに移動しました。
その様子は、また明日ご紹介しますね。
パレスチナ戦を振り返って、試合後、長谷部クンはインタビューで、以下のように答えています。
長谷部誠「ロッカールームの雰囲気見てても誰1人満足してない」:IMS(YAHOO!ニュースより)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150112-00000040-ism-socc
●長谷部誠コメント
Q:初勝利で第一段階クリア?
「もちろん勝てたことはよかったと思いますけど、試合通して言えば、まだまだ満足できるレベルのゲームはしてないですし、ロッカールームの雰囲気見てても誰1人満足してないというか、もっと点取れたと思うし、とにかく今日の試合を勝てたことはよかったですけど、とにかく切り替えて次のゲームは全く別物になると思うので、そこは切り替えてやっていきたいです」
Q:不完全燃焼感は得点が取れなかったこと以外にどこが?
「後半はね、特にゲームがほぼ決まってる中で、やはり小さなミス、僕個人も含めてですけど、ホントに多かったし、そういうところで畳みかけるっていうかね、もしかしたら最終的に得失点差で決まるかもしれないし、グループリーグがね、そういうところでは試合を通してしっかり集中してやりきるって部分ができなかったのかなとは思いますけど」
Q:4年前と比べて入り方はよかった?
「うーん、まあグループで言えば、イラク、ヨルダンってね、まだこれからが本当の相手かなって気もするし、もちろん勝てたことはよかったですけど、とにかく切り替えてやるのが一番大事かなと思います」
(IMS:YAHOO!ニュース)
他にも、インタビュー内容を記事にしたものがアップされていますので、引用記事一覧でご紹介しますね。<1>
インタビューによると、長谷部クンは、チームの出来はもちろん、自分の出来にも納得がいっていないようですね。
確かに、ミスもありましたし、メンバー、ポジションそれぞれが、まだ手探りの状態という感じは否めませんが。
まあ、試合を重ねていくにつれて、修正していってくれると思います。
ただ。
長谷部クンの出来に関しては、MOM級の活躍と、元日本代表の岩本輝雄さんは言って下さっていますし。
“陰のMVP”やら、“陰の存在”という形容詞で、素晴らしい評価をしてくれている方々もいます。
文中になりますが、1つ記事をご紹介しますね。
サッカーアジア杯:陰のMVP長谷部、攻守でかじ取り役:毎日新聞
(毎日新聞より)
【ニューカッスル(オーストラリア)大島祥平】
サッカーのアジアカップに臨んでいる日本代表は12日、当地であった1次リーグD組初戦のパレスチナ戦を4-0で快勝して2連覇へ向け好スタートを切った。中盤の要として攻守でかじ取り役を担ったのは18日に31歳になるMF長谷部(アイントラハト・フランクフルト)。試合直後、「次(イラク戦)は別物。切り替える」と主将らしく引き締めを図った。
「勝敗がほぼ決まっている後半は、僕を含めて小さなミスが多かった。試合を通して集中してやり切ることができなかった」。反省の言葉ばかりが口をつくが、試合のMVPに選ばれたのがFW岡崎(マインツ)なら、陰のMVPは長谷部と言ってもいい。出足の鋭い守備と、タイミングのいい攻撃参加。「4-3-3」の布陣を基本とするアギーレジャパンの肝となる中盤の底で走り回り、「仕事人」としての役割を果たした。
新生日本代表のスタートとなった昨年9月の代表合宿が始まった直後に、左膝痛で離脱。10月の2試合には招集されなかった。11月に復帰した際は「また呼ばれるかどうか」と話していたが、気付けばピッチ内外で支柱として代えの利かない存在に戻っている。
アギーレ監督も「長谷部は見本となる選手で、プロフェッショナル」と信頼は厚い。パレスチナ戦前日の記者会見で海外メディアから監督の八百長疑惑への質問が出た。記者が「答えるのは監督だけで結構」と言ったにもかかわらず、長谷部は自ら「まったく影響はない。一つの方向へ向かっている」と強いメッセージを発信した。初戦に向けたチームミーティングでは、選手を指名して発言をうながし、一体感を高めたという。
パレスチナ戦の終了直後。倒れ込む相手GKに一人歩み寄り、立ち上がるのに手を貸して、健闘をたたえ合う長谷部の姿があった。誠実で実直なリーダーが、文字通りチームを支えている。
(毎日新聞)
記事中にある、パレスチナ戦の前日会見での長谷部クンの行動について、こんなツイートがありました。
昨日の前日会見では長谷部の「キャプテン力」を改めて感じた。八百長問題の影響に聞かれて、「断言します。影響はない」と。今の状況では監督を信じて、チームとしてまとまるのが最善の選択。キャプテンが公の場で発信すれば選手もついてくるし、アギーレも安心したと思う。素晴らしかった。
しかも、八百長への質問に対してはアギーレが答えた後、長谷部が通訳の羽生さんに「俺も答えたほうがいい?」と自分から確認して話したんです。コメントしなくても良かったけど、そうしなかったところに、「チームとして一つにならないといけない」というキャプテンの決意を感じました。
長谷部クン、ピッチ内外で素晴らしいキャプテンシーを発揮し、チームを1つにまとめてくれています。
まだまだ、これから様々な困難が待ち受けていると思いますが。
アジア杯が終わる頃には、困難を乗り越えて、このアギーレジャパンが、どんなに良いチームになっているのか、凄く楽しみになってきました。
では、引用記事の<2>でもう一つ、長谷部クンを「陰ながら影響力は絶大」と絶賛してくれているコラムをご紹介して、今日は終わります。
写真は、また明日ご紹介しますね。
【引用記事一覧】
<1>
長谷部誠、アジアカップ初戦で快勝するも「誰1人満足してない」:サッカーキング
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150112/270358.html
(サッカーキングより)
AFCアジアカップ オーストラリア2015のグループリーグ第1戦が12日に行われ、グループDでは日本代表とパレスチナ代表が対戦。前半に遠藤保仁、岡崎慎司、本田圭佑の得点でリードした日本が、後半の開始早々にも吉田麻也が加点し、4-0で快勝した。
試合後、フランクフルト所属のMF長谷部誠は、初戦を勝利で飾るも「試合通して言えば、まだまだ満足できるレベルのゲームはしてないです」と振り返ると、「ロッカールームの雰囲気見てても誰1人満足してないというか、もっと点取れたと思う」と他の選手たちの様子も明かし、「次のゲームは全く別物になると思うので、そこは切り替えてやっていきたいです」と次戦を見据えた。
試合内容について長谷部は「特にゲームがほぼ決まってる中で、やはり小さなミス、僕個人も含めてですけど、ホントに多かった」とし、4点リードを獲得した後にミスが多く、得点を重ねることができなかったことに不満を示すと、「もしかしたら最終的に得失点差で決まるかもしれないし、そういうところでは試合を通してしっかり集中してやりきるって部分ができなかったのかなとは思います」と反省点を挙げた。
さらに後半について、「なかなかアイディアが出なかったりとか、ホントに少しトラップが大きくなってしまった場面っていうのは何回もあった」と強調し、「そういう精度を求めていかないといけないと思います」と次への課題を語っている。
最後に長谷部は「まだこれからが本当の相手かなって気もするし、もちろん勝てたことはよかったですけど、とにかく切り替えてやるのが一番大事かなと思います」とコメントし、次戦に向けて気を引き締めた。
日本代表は、16日にグループステージ第2戦でイラク代表と対戦する。
(サッカーキング)
<2>
【アジアカップ】“陰の存在”として絶大な影響力を示した長谷部誠:サッカーダイジェストWeb
(サッカーダイジェストWebより)
気の利いた振る舞いで要所を抑え守備を安定させる。
パレスチナ戦の日本は、前半から少なからずミスがあった。大会初戦という独特の緊張感があったせいか、最終ラインでも右SBの酒井高、さらにCBの森重が危険な位置でパスを何本かインターセプトされた。
それでも最終的に何事もなく無失点で乗り切れたのは、パレスチナのプレーが全体的に雑だったのと、アンカー・長谷部の気の利いた振る舞いがあったからだ。
「このポジションにはまず守備が求められる」と役割を理解したうえで、パレスチナ戦では「少しの接触でも笛を吹いていた」レフェリーの癖を頭に叩き込みながらプレーした。
「自分もミスはあったけど」と謙遜していたが、前半に二度ほど相手のキーマンである7番・アルファワグラの突破を正当なディフェンスで阻止したのは、陰のファインプレーだった。あそこで止めきれず、仮にゴールを奪われていたら、試合展開はガラリと変わっていただろう。
「自分は陰の存在でいい」──。そんなニュアンスの言葉を今回の代表合宿で聞いた。パレスチナ戦の長谷部は決して目立たなかったが、要所では重要な働きをしていた。まさに陰の存在としてコツコツと仕事をする彼の姿を目の当たりにし、改めて、4-3-3システムでディフェンスの鍵を握るのはアンカーだと認識させられた。
ディフェンディングチャンピオンの日本にとって、アジアカップでなにより怖いのは相手のカウンターだ。不用意な失点を食らわないようにするためには、中盤の深い位置で第一の防波堤となるべきアンカーの任務は重要になる。
味方のSBが攻め上がる局面ではCBふたりの間に入って3バックの形で逆襲に備えつつ、組み立てにも絡んでいたキャプテンの長谷部は、なによりユーティリティ性を重視するアギーレ監督にとって、もはや不可欠な存在になりつつある。
陰ながら影響力は絶大──。試合前日の会見で外国人記者からアギーレ監督の八百長疑惑について訊かれても、毅然とした態度で「チームに影響がないと断言できます。今は選手、監督、コーチ、すべての人たちが同じ方向に向かってまとまっているので、なんの問題もありません」と言い切って、雑音を振り払った。
自ら選手を集めて決起集会を主催するなど、ピッチ外でもコツコツと重要な仕事をこなす長谷部の献身は、アジアカップ連覇に向けて大きな鍵になる。
(サッカーダイジェストWeb)


