アギーレ監督との契約を解除したとの発表があってから1週間。
メディアの興味は、既に、次の監督選びに移っているようで、毎日のように、新たな日本代表監督候補の名前が浮上していますが。
正直、私はまだ、その流れには乗れていません(別に、乗る必要もないのですが・苦笑)。
でも、時は否応なしに過ぎていくもので・・・。
いずれ後任の監督が決まり、新たな日本代表チームが、歩み始める時がきます。
その時には、私も、新たな気持ちで、日本代表チームを応援出来ればと思っています(3月の代表戦、応援にいくつもりですし)。
なので、少し遅くなってしまいましたが、私の中で区切りをつける為にも、アギーレ監督契約解除について、私が思うことを書かせて頂くことにしました。
同時に、インタビューから抜粋した、アギーレ監督に対する選手達の想いと。
皆様に読んで頂きたい、この件に関するコラムを、いくつかご紹介したいと思っています。
ただ。
先日、このニュースをお伝えした記事への、皆様からのコメントにもありますように。
この件については、ファン・サポーターの皆様が、それぞれのご意見やお考えをお持ちだと思います。
皆様のご意見やお考えとは異なった内容になるかもしれませんので、もしかしたら、読んでいて違和感を覚えたり、不愉快になったりするかもしれません。
その時は、申し訳ございませんが、私の文章はスルーして頂き、出来れば、時間のある時にでも、ご紹介するコラムだけでも読んで頂けると嬉しいです。
なので、私の思いは、コラムや選手達の想いをご紹介した後に、書かせて頂きますね。
よろしくお願いします。
アウクスブルク戦についての記事や写真紹介は、また明日、書きますね。
では、コラムからどうぞ。
恐れ入りますが、全文、リンク先でご覧になって下さい。
【コラム】
いま、アギーレは何を思う――旧知の『マルカ』紙記者が胸中に迫る:サッカーダイジェストWeb
ファン・カストロ
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=7416
監督交代は誰の意向か? 急転直下の深層に見え隠れした未来への危険因子:J論コラム
宇都宮徹壱
http://j-ron.jp/jron20150206.php
アギーレ監督を解任した日本サッカー協会に問われる責任と果たすべき責務:マイナビニュース
藤江直人
http://news.mynavi.jp/news/2015/02/07/015/
アギーレ解任、協会を評価する理由。穏便な契約解除には意外な利点が。:Number Web
二宮寿朗=文
http://number.bunshun.jp/articles/-/822659
<アギーレ解任問題>必要なのは、日本サッカーを成長させられる監督:footballEDGE
文・鈴木智之/FootballEDGE編集長
http://www.footballedge.jp/lead/1571
続いて、アギーレ監督契約解除についての、代表選手達のコメントをご紹介します。
【選手コメント】
<長谷部誠 選手>
(【長谷部 誠選手コメント】ブンデスリーガ第19節 フランクフルト 対 ヴォルフスブルク戦:FOX SPORTS より)
Q:アギーレ監督が解任されましたが?
A:もちろん驚きもありました。
僕たちもそんなに細かい部分までは把握しているわけではないので、あまり言えない部分はありますけど、日本サッカーに関わるものとしては、やはり常にサポートをしてくださるファン、サポーター、そういう方たちに、ご心配ご迷惑をかけていることは、心苦しいかなと、やっぱりそこの部分で、いちばん難しいですし、そして選手としては、日本代表には誰が選ばれるかわからないですし、誰もが選ばれる保証はないですし、そういう中で、発言することの難しさはありますけど、とにかくアギーレ監督には、仲間として、短い間でしたけど、戦ったという意味ではこれから良い方向に向かってくれることを願います。
Q:キャプテンとして監督と話をすることが多かったと思いますが、監督にどんな印象をもっていましたか?
A:印象を今語るのは、難しいです。言えることは短い間でしたけど、僕たちを信頼して、そして仲間として一緒にやってくれたので、これからアギーレさんが良い方向に向かうように、それだけですね。
Q:また親善試合があり、アジア予選が始まりますけど、不安は?
A:選手としては、難しいですよね。次に選ばれる保証はないですし、そういう中で発言するのは難しいですし、そこの部分に関してはサッカー協会が責任をもっていくと思いますし、選手としては、チームでとにかくアジアカップで結果が出なかった、そこで何が足りなかったのか、しっかり考えて、各クラブでやっていくことが大切になると思います。
(2月5日放送 「news every」より)
もちろん驚きもありましたし、残念な気持ちももちろんありますね。
アギーレさんの監督としての能力とか、そういう部分に関しては、素晴らしいものを持った監督だと思っていましたし。
この難しい状況から、日本サッカー界がひとつになってまたやっていこうと、そういうポジティブな気持ちでやっていきたい。
<内田篤人 選手>
(アギーレ監督解任に内田「協会の気持ちも監督の気持ちも分かる」:ゲキサカ より)
協会がそうやって決めたなら、俺らがどうこう言う問題じゃない。
解任したら次の監督がだれかというのが大事だと思う。一番悔しいのは監督だと思うよ。でも、協会の気持ちも分かるし、監督の気持ちも分かる。
俺は1回しか行ってないし、リハビリで横から見ていただけだけど、普段出られない選手もきびきび練習していた。紅白戦とか、ハーフコートのゲームをやっていたけど面白そうだった。
(酒井)高徳とか乾とかね。ヤットさん(遠藤)とかも出る出ないに関係なく、俺が代表で見た中で一番、楽しそうで、がっつり練習をやっていた。良い練習をするんだなって、横でストレッチしながら見ていた。
<香川真司>
(アギーレJを懐古する香川「今までで一番楽しかった」:ゲキサカ より)
すごく残念ですし、ショッキングなニュースだった。
後、ああいう感じで終わってしまったのは残念で、申し訳なさも僕自身あった。
すごく寂しいけど、素晴らしい監督だったし、僕は本当に代表が楽しかった。今までやってきた中で一番楽しかったし、情熱的な監督の指導が好きだったので、短期間で素晴らしい人に出会えたと思っている。
必ずまずは(無実を)証明して、またサッカー界に、日本に携わってくれたらと思うし、それくらいの人だと思っているから。僕たちはそれを信じて、いろいろ騒がれているけど、僕たちは前を向いて、まずは結果で示していくしかないので。
<長友佑都 選手>
(アギーレ監督の解任を惜しむ長友佑都「全てに感謝したい」:サッカーキング より)
解任についてはとても残念に思う。アジアカップでは最善を尽くそうとみんなで試みた。僕を代表に呼んでくれたこと、重要な選手と感じさせてくれたこと、僕らのためやってくれたこと全てに感謝したい。
<柴崎岳 選手>
(アギーレ氏に感謝示す柴崎「日本代表の一歩を踏み出させてくれた」:サッカーキング より)
非常に残念です。僕にとっては日本代表の一歩を踏み出させてくれた監督なので、感謝の気持ちでいっぱい。さらにサッカーをシンプルに考えることができたし、人柄も接しやすい監督だったので、一緒にやっていけば成長できる部分は多かったんじゃないかと思います。
<昌子源 選手>
(八百長疑惑に言及する昌子「絶対にやっていないと思えるくらい熱い監督」:サッカーキング より)
正直、初めて聞いた時はショックで、すごく残念な気持ちになりました。サッカーにすごく熱い方でしたし、いろいろと八百長のことが言われていましたけど、自分としては絶対にそれはしてないと思えるくらい熱い監督でした。選手一人ひとりのことを見て、僕のことも高く評価してくださっていたので、もっと一緒に仕事がしたかったという気持ちはあります。
<森重真人 選手>
(アギーレジャパンでフル出場の森重「チャレンジすることを学んだ」:サッカーキング より)
これまでアギーレさんのもとでしっかりやってきて、チームも良くなって来ていたところでの解任は個人的に残念です。サッカーに対して真面目で、情熱を持って取り組んでくれる監督だったので、もうちょっとやりたかったなという思いがあります。ずっと自分を選んでくれていましたし、残念としか言えないです。
サッカーに対しての情熱だったり、勇気を持ってチャレンジすることを学んだ。
<太田宏介 選手>
(太田、代表選出に感謝「アギーレさんに呼ばれて自信に繋がった」:サッカーキング より)
長い間、代表の場に行けなかったので、アギーレさんに呼ばれて試合に出させてもらって、アジアカップのメンバーにも選出してもらって本当に感謝しています。選んでもらったこと自体が自分の自信に繋がったし、Jリーグでもそれを出せた。
本当に選手からの信頼が厚い監督。アジアカップで結果は出せなかったですけれど、短い期間でチームはひとつになっていて、本当にいい雰囲気で大会に臨めていました。練習もメリハリがあって、みんなが高い意識で競争し合いながらできたし、そういう雰囲気を作ってくれたのもアギーレさんだった。
僕自身は、続投して欲しいという気持ちでいたので残念です。
<武藤嘉紀 選手>
(アギーレ前監督に感謝する武藤嘉紀「自分を見い出してくれた」:サッカーキング より)
残念な気持ちもありますけど、自分を見出してくれた監督ですし、非常に感謝しています。
アギーレ監督に関しては、自分自身が大きく成長するきっかけとなった監督。激しいゲキも飛びますし、練習からピリッとした雰囲気がある中で、選手一人ひとりが集中して臨めていたと思いますし、オン、オフの切り替えってところもしっかりしていた監督だったので、選手全員が非常に尊敬していたのではないかなと思います。
得点したときに、すごく褒めていただいたってのは、自分としても嬉しかったです。代表の一員になれたって実感できたときだったので、それが一番思い出深いかなと思います。
<遠藤保仁 選手>
遠藤 アギーレ解任に寂しげ「手応えあった。これからだったのに」:スポニチ
徐々に慣れてきて手応えも感じていたし、これからだった。アギーレさんのサッカーは楽しかった。
情熱的な人。もう少し一緒にやりたかった。
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ここからは私の思いを書いていきますね。
ご紹介したコラムに書かれた内容の全ての部分に、賛同したり、納得しているわけではありません。
あくまでも、ライターさんの個人的な意見であったり、或いは、憶測の部分は、事実と異なる点もあるでしょう。
ただ。
今回、アジア杯ベスト8敗退という結果と、その後のアギーレ監督の契約解除の件で、私、かなりショックを受けてしまいました。
W杯GL敗退後、日本代表の再起をかけてスタートしたアギーレジャパン。
長谷部クンは、11月に代表復帰をした後、「もう一度、日本代表への信頼を取り戻したい」と語りました。
アギーレ監督から、新たにアンカーのポジションを任された長谷部クンは、まるで水を得た魚のように、活き活きとプレーをして。
代表チームも、アギーレ監督の下でまとまりを見せ、成長も感じられていました。
アジア杯では結果を残せなかったものの、アギーレジャパンへの期待は、私の中で高まっていました。
選手達も、W杯、アジア杯と結果が出なかった日本代表チームを、アギーレ監督と共に闘い、再び勇気と希望を与えられるチームにしたいと、そう思っていたはずです。
ところが、一時は続投と言われていたアギーレ監督は、契約解除となってしまい、私の中で、代表チームを応援する気持ちの行き場がなくなってしまった気がしたのです。
また、選手達が、アジア杯ベスト8敗退という結果以上に、アギーレ監督の契約解除の部分でも、責任を感じてしまうのでは?と、危惧していました。
アギーレ監督の契約解除は、アジア杯の結果ではなく、八百長問題の裁判の行方によっては、今後の代表活動に影響を及ぼす可能性があるからという理由でしたので。
例え、アジア杯で優勝しても、契約解除は避けられなかったでしょう。
でも、それなら尚のこと、アジアチャンピオンというタイトルを獲らせてあげたかったと、そう感じてしまう選手もいるのでは?と、思っていました。
実際、香川クンのコメントを読むと、監督に対して、アジア杯の結果について申し訳ないと感じているようでした。
でも、そんな時に、長谷部クンのコメントを読みました。
「常にサポートをしてくださるファン、サポーター、そういう方たちに、ご心配ご迷惑をかけていることは、心苦しい」と。
ああ、いつまでも、落ち込んでいてはいけないと、長谷部クンの気持ちを無にしてはいけないと、そう思いました。
そこで、自分の気持ちの折り合いをつける為に、色々なコラムや記事を読みました。
それらの中から、一部のコラムを、今日、ご紹介させて頂いたのですが。
これらのコラムは、私の気持ちの中で、諒解出来なかった部分を埋めてくれるものでした。
アギーレ監督の契約解除は、非常に残念な結果だったと思う事。
契約解除に至るまでには、どのような経緯があったのかという事(もちろん、憶測の部分もあると思いますが)。
契約解除が決まった以上、次の監督は、協会が責任を持って、今後、代表チームの強化に最適な監督を選んで欲しい事。
協会の責任は、今、問うよりも、次期監督選びや、日本サッカー(育成の部分も含めて)のレベルアップははもちろんの事。
協会内部で、自己の利益や保身の為ではなく、プレーヤーズファーストで動ける人材を育てる事を、まずは優先するべきではないかと思う事。
協会側に、全く責任がないとは思いませんが、現体制が責任を取って辞めてしまえば、上記優先すべきと思う事項が、停滞や後退する可能性がある事など。
混沌としていた思いを、コラムを読むことで、少しずつクリアにしていき。
そしてハッキリした思いは、アギーレ監督に対しては、感謝の気持ちしかないという事。
長谷部クンを、キャプテンとして信頼してくれただけではなく。
一選手として、アンカーという新たな才能を見出し、開花させて(いえ、まだまだ蕾の段階かもしれません)くれた事は、一ファンとして、本当に嬉しい限りでした。
アジア杯で決勝に残っていれば、出られなかったかもしれない、リーグ戦19節・ヴォルフスブルク戦での圧巻のパフォーマンスは。
「選手としては、チームでとにかくアジアカップで結果が出なかった、そこで何が足りなかったのか、しっかり考えて、各クラブでやっていくことが大切」と。
そう語った長谷部クンの気持ちを代弁するようなパフォーマンスだったと思います。
もう二度と、選手達が、ファンやサポーターに申し訳ないと頭を下げたり、不必要な責任を感じてしまう事のないように。
再び、選手達が、誇りを胸に、臆することなく、世界と戦える日本代表チームとなるように。
日本代表チームが、私達ファンやサポーターに、夢や希望や勇気を与えてくれる存在であり続ける為に。
選手達と共に、新たな代表監督、スタッフ、協会、メディア、そしてファン・サポーターが、日本サッカー界がひとつになって、同じ目標を目指して闘っていけるようにと。
そう、心から願っています。
長々と、まとまりのない文章、失礼致しました。
最後になりましたが、アギーレ監督に、感謝の気持ちを込めて・・・。
Muchas gracias!