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Channel: よっしーのひとりごと
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歴戦で習得した老練さ。

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残念ながら、21日の練習の写真の中で、長谷部クンの姿を見つける事は出来なかったので・・・。


ハノーファー戦に向けての記事は、また明日書くことにして。


今日は、日本代表戦のコラムを1つご紹介しますね。


その中で、長谷部クンは、このように称賛されています。


イラン戦、変わりゆく試合の局面においてプレーをアジャストできていたのは、先発メンバーでは長谷部誠ひとりだったかもしれない。

歴戦で習得した老練さというのか、中東特有のプレー強度にも対応。

ミスはあっても重大ではなく、落ち着いて的確に2列目やサイドの選手にボールをつなげ、守備のバランスも取っていた。

失点シーンにしても、彼はいち早く危険を察知しており、ボールホルダーに対して冷静に2対1を作っている。

(サッカーダイジェストWebより抜粋)



小宮さんは、以前にも、5月に執筆された記事で、「長谷部の行動やプレイは、チームが戦っていく中で“重し”となるだろう」と、代表チームに必要不可欠な存在と書いてくれています。


31歳という年齢から、世代交代を望む声はこれまで以上に多く聞かれると思いますが。


これからもしばらくは、百戦錬磨の、31歳の長谷部クンにしか出来ない、試合巧者ぶりを見せつけて、戦い続けて欲しいと、そう願っています。



【コラム】


【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十一「資質と戦術」:サッカーダイジェストWeb

小宮良之


日本代表-84

サッカーダイジェストWebより)

(スコアは悪くないが、内容は乏しかったイラン戦。変わりゆく局面にアジャストできていたのは、長谷部ひとりと言っても過言ではなかった。―写真キャプション)


集団戦術が熟成していないチームで、個人の力を示すのは簡単ではない。


 FIFAランキング上位であるイランとのアウェー戦。日本は吉田麻也がPKを献上して先制を許すも、後半に本田圭佑の右サイドからの左足クロスを武藤嘉紀がGKと交錯しながら押し込んだ。1-1のドローは決して悪くないだろう。

 しかしそれはスコアの話で、内容は乏しかった。

 イラン戦、変わりゆく試合の局面においてプレーをアジャストできていたのは、先発メンバーでは長谷部誠ひとりだったかもしれない。歴戦で習得した老練さというのか、中東特有のプレー強度にも対応。ミスはあっても重大ではなく、落ち着いて的確に2列目やサイドの選手にボールをつなげ、守備のバランスも取っていた。

 失点シーンにしても、彼はいち早く危険を察知しており、ボールホルダーに対して冷静に2対1を作っている。

 ところが、経験の差なのだろうか。まるで代表キャップ数の違いが如実に表われるかのように、出場機会を得た控え組は精彩を欠いた。米倉恒貴、酒井高徳、柴崎岳、宇佐美貴史らは経験のなさ故か、戦いの流れに入れずミスが目立った。

 交代で出場した選手たちも五十歩百歩の出来だったと言える。彼らが技術を持っていることは間違いないが、試合のなかで出すことができていない。集団戦術が熟成していないチームで、個人の力を示すのは簡単ではないのだ。

 すなわち、それが今の代表の姿と言える。

 ワールドカップ・アジア最終予選に向け、“試合の流れを掴めない”という点は危惧すべきだろう。シリア戦も前半45分間は、流れを変えられず過ごした(この時も試合にフィットできていたのは岡崎慎司らわずかだった)。

 日本には世界に比肩するボールプレーヤーがいるはずで、彼らがパスをつなぐことでリズム感は出せる。それはプレーの余裕になるはずだが、組み立て段階でボールを失うシーンが多くなっているのだ。

 これは、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「縦の速さ」を強調する弊害なのだろうか。日本人は組織を重んじる従順性を持っており、好むと好まざるにかかわらず、監督のメッセージは時に呪縛になる。パスをつないでテンポが作れず、フィジカルインテンシティで押し込まれ、その特長を出せない試合が続いている。縦に速く、という監督の色は濃くなりつつあるのだが……。


(後略)


(サッカーダイジェストWebより抜粋)



ハリルJの「ベスト11」。キーパーソンは武藤嘉紀と永井謙佑:Web Sportiva

小宮良之

(2015.5.6掲載)


(前略)


「適応力」に長けた岡崎&長谷部は不可欠な存在


 プレイマネジメントにおいて、日本人選手はまだ発展途上の域にある。目を見張るスピードを持っているが、プレイ精度は低く、素晴らしいクロスを上げても、1対1に脆(もろ)さがあり、結局は長所を十全に使いこなせていない。

「帯に短し、たすきに長し」といったところか。

 その中で、攻守にわたって逞(たくま)しい適応を見せるのは、岡崎慎司と長谷部誠のふたりだ。

 3月の親善試合初戦のチュニジア戦(2-0)、岡崎は後半途中から出場し、先制点を記録。どこにいればボールが入ってくるのか、その感覚が鋭敏で、ゴールの瞬間に立ち合ったときに逡巡(しゅんじゅん)がない。続くウズベキスタン戦でも、左サイドバック・太田宏介(FC東京)のクロスを呼び込んだが、驚嘆すべきプレイセンスだった。MF柴崎岳(鹿島アントラーズ)にゴールを譲った場面も勇者の余裕か。ブンデスリーガで得点を重ねているのも必然だろう。

 長谷部は31歳で、老い先短いベテランと見るか、不可欠な試合巧者と見るか。新生チームが少々狼狽(ろうばい)したチュニジア戦前半、周りをサポート、カバー、チャレンジし、均衡を保った。派手さはないが、敵に流れを渡さないプレイを繰り返し、集団の短所を隠すという長所を見せた。彼の行動やプレイは、チームが戦っていく中で“重し”となるだろう。


(後略)


(Web Sportivaより抜粋)



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