「ハリルの求心力をつなぎ止めた長谷部の功績」という記事が、ゲキサカさんにアップされています。
このところ、ハリルホジッチ監督のストレートな発言に、メディアが過剰に反応し。
選手達も、少しナーバスになっているのかな?という印象を、少なからず受けていました。
先月の代表戦で、ホームでイラクに劇的勝利をし、アウェイでオーストラリアにドローと、ある程度の結果は残したものの。
メディアは、後先考えず、正当性のない、ハリルホジッチ解任論を唱えて。
まるで、監督と選手達の間に、波風を立たせようとしているのでは?と、勘繰りたくなる程でした。
そういう空気を、キャプテンである長谷部クンは、敏感に感じ取っていたんでしょう。
公式サイトの会員限定のブログでも、周囲の雑音は、全く意に介さないというようなニュアンスの文章を、書いた事がありましたし(そのように、私は受け止めました)。
サウジアラビア戦後のコメントでも、ちょっと釘を刺したのかな?と思える部分がありました。
そんな中、ハリルホジッチ監督とチームの仲を取り持つ潤滑油となり、監督・選手・スタッフ全員が、1つになって戦えるチームにした、長谷部クンの「功績」。
ピッチ上のMOMが原口選手(他にも、素晴らしい活躍をした選手がいますが)なら。
ピッチ外でのMOT(マン・オブ・ザ・チーム)は、間違いなく、キャプテン長谷部誠だったと思います。
まあ、この2試合(この代表週間)に限らず、もうずっと、チームをまとめ、支えてきていますけど(ご本人はいつも、自分は何もしていないと言いますが・・・)。
今回は、これまで以上に、たくさんの人に心を配り、様々な事に配慮し、チームの為に尽くした日々だったと思います。
その長谷部クンの献身が報われ、勝利という結果はもちろんですが。
サウジアラビア戦で新たに起用された若手の選手達が、試合後、口々に、ベンチスタートとなった先輩達をリスペクトするようなコメントをしていた事。
そして、ベテラン・若手という垣根なく、チームとして掴んだ勝利だと、そう捉えていた事が、長谷部クンにとっては、何より嬉しかったんじゃないかな・・・?と。
長谷部クン自身も、本田選手、岡崎選手、香川選手に、長谷部クンらしい言葉で、エールを贈っていました。
私的には、先月の代表戦後にも感じたんですが・・・。
ハリルジャパン、本当に、良いチームになってきたと思います。
そうそう、長谷部クンのコメントに、「僕はどういう監督ともうまくできちゃうから」という言葉がありました。
その、「どういう監督」で思い浮かべるのは、あの監督なんですけど(苦笑)?
多分、皆さん、同じ方を思い浮かべていると思いますが(笑)。
そういう、酸いも甘いも嚙み分けた長谷部クンにしか出来ない役割を、果たしたんだな・・・と、しみじみ感じました。
とはいえ。
ボランチ・長谷部誠を追い越す選手や、キャプテン・長谷部誠以上の存在感を示す選手の台頭を。
決して、「代わり」ではなく、その選手自身のプレーや言動で、チームを牽引し、変化をもたらしてくれるような、そんな選手が出てきてくれる事を。
長谷部クン自身が、心待ちにしている事と思います。
ただ、「明日はわが身」と語った長谷部クンの言葉に、いつまでも、長谷部クンの背番号「17」を見ていたい私は、一抹の寂しさを覚えました。
いやいや、一抹なんてもんじゃない、正直、もの凄く寂しいです~~~(涙)!
って、せっかくの勝利の翌日に、そんな先の事を考えて、しんみりしてちゃ、いけませんね。
もう既にドイツに戻った長谷部クンには、またしっかりとコンディションを整えて、週末のリーグ戦に出て貰いたいです!
コヴァチ監督に、「コンディションが~~~」とか、「長旅の疲れが~~~」とか言われないように、頑張って欲しいです(笑)!!
では、サウジアラビア戦後の長谷部クンのコメント、そのコメントを受けての記事をいくつかどうぞ。
【試合後のコメント】
サッカー日本代表は15日、埼玉スタジアム2002でワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第5戦となるサウジアラビア戦に臨み、2−1で勝利した。日本は前半45分に相手のハンドで得たPKを清武弘嗣が決めて1−0で試合を折り返すと、後半35分に原口元気がW杯最終予選4試合連続となるゴールを決めた。試合終了間際の後半45分には、日本はオマルイブラヒム・オスマンにゴールを許すもそのまま逃げ切り、年内最後の試合を勝利で締めくくった。
この試合で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は本田圭佑や香川真司、岡崎慎司らこれまでチームの中心としてプレーしてきた選手を先発から外した。このことについて、キャプテンの長谷部誠は「ずっとメンバーも変わらずやってきていたので、新しい風が入ってきたというのは、すごくポジティブに捉えています」とチーム内でのポジション争いを歓迎した。
競争が激しくなることについて、香川は「危機感というよりは刺激」と語り、吉田麻也は「チームにとって非常にいい相乗効果が生まれてくる」と期待を寄せた。
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
「ボランチももっと出てきてほしい」
(若い選手たちがポジションを取りにいく、ベテランが守るという決意が出た2試合だったと思うが)
おとなしい選手が多い中で、プレーの中でしっかりと激しくいけていました。体を張るところや球際で戦えていたので、そういう部分が出てくると、監督もまた使いたいと思うだろうなと思います。それプラス同じ年代といいますか、ロンドン五輪世代の選手たちがお互い切磋琢磨(せっさたくま)して、あいつがやってるんだから俺もみたいな。そういう北京(五輪世代)もそうでしたけれど、同じ世代が刺激し合ってやっているなというのは感じますね。
(5試合を終えて勝ち点10という結果の評価は?)
これからの戦い、日程とかを見るとまだ初戦の負け(ホームのUAE戦、1−2)をゼロには持っていけていないかなと。今日勝ったのは最低限の結果だと思うし、次のアウェーのUAE戦で勝って初めてゼロに戻せるかなくらいの感覚です。1試合1試合やっていくしかないので、今日勝ったことは良かったですけれど、まだ初戦の負けというものを清算できている形ではないですね。
(いい方向に盛り返してはいる?)
今日はゲーム内容も非常に良かったですし、チームの中での競争がね。ずっとメンバーも変わらずやってきていたので、新しい風が入ってきたというのは、すごくポジティブに捉えています。
(PKを与えられた時に清武にボールを渡した?)
あんまり覚えていないですけれど、PKを蹴る選手はもう決まっているので。
(以前から若手の突き上げが足りないと言い続けてきた。今年最後の試合で大きな変化があったと思うがその意義は?)
各選手にすごくいいメッセージになったんじゃないかと思います。これから4カ月くらい(代表の)活動がないわけですから、その中でやっぱり各選手がコンディションを(上げなければいけない)。試合に出てもコンディションがよくないと監督は使わないよっていうメッセージにもなったと思います。年内最後の試合で、期間が空く中で非常に大きなメッセージになったと思います。
(自分自身はクラブで試合に出られなかったけれど、最近はリベロで試合に出ている。それを示せた?)
自分より年下の、3つ4つ下の圭佑、岡崎、真司とかが外されているので、僕自身もね。明日はわが身という気持ちで危機感もありますし、ポジションによって競争の激しさも違うので。明日はわが身と思う反面、ボランチでももっともっと出てきてほしいなというのはありますね。
Q:感想は?
「もちろん、最後の失点がなければよかったですけど、最低限の勝ち点3は取れました。それ以上にチームとしてメンバーも変わった中で、新たな競争というか、代表の中での活性化というか、そういう部分がまた改めて出てくるんじゃないかなという意味では、数字上では勝ち点3ですけど、それ以上の価値あるゲームだったのかなと思います」
Q:本田、香川外しは監督としては大きな決断だと思うが、選手から見るとどうか?
「それは僕らも思いますね。もちろん、タイ戦もここで負けたあとに、例えば岡崎を先発で使わなかったりとか。今日はオカ、圭佑、真司も最初から出ていませんから。そういう思い切ったことをチャレンジする監督だなというのは感じています」
「監督はかなり、思うことを正直にメディアのみなさんに全部話すので、誤解されやすい発言とかもけっこうある。選手にも直接そういう言葉がくるので、選手自身も多少は誤解することもあるんだろうけど、ただ、今、これだけはっきりとグイグイと引っ張っていくリーダーというのは、サッカー界だけじゃなくて、日本では必要になってきているのかなというのは感じます」
「あとは自分たちと思考であったり、そういう部分が違う人と一緒に仕事をすることで、選手も成長できるのかなと、僕自身はそういう風に思うので。この監督とやっていて、そう思います」
Q:本田選手たちのスタメン落ちについてどう見た?
「今まで、彼らは日本代表を引っ張ってきている選手ですから、そういう選手たちが今日はこのように先発を外れて、明日は我が身と思う気持ちもあります。それとともに、僕はサッカー選手・本田圭佑、サッカー選手・岡崎慎司、サッカー選手・香川真司のファンと言いますか、彼らのサッカーに対する姿勢というか…まぁ、それ以外はそんなに興味ないですけど(笑)。サッカー選手の部分では本当にファンであり、リスペクトしています。そこから彼らが逆に、どう盛り返してくるのか、そこにすごく興味があります」
【記事】
「選手が誤解することも…」ハリルの求心力をつなぎ止めた長谷部の功績:ゲキサカ
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(ゲキサカより)
[11.15 W杯アジア最終予選 日本2-1サウジアラビア 埼玉]
チーム内にくすぶる火種は敏感に感じ取っていた。日本代表MF長谷部誠(フランクフルト)はバヒド・ハリルホジッチ監督について「監督は物事を全部、正直に話す」と、その人物像を評する。
歯に衣着せぬ発言は、何度もメディアをにぎわせてきた。9月1日のUAE戦(1-2)では代表デビューとなったMF大島僚太が失点に絡み、「もう少し期待していた」「私のチョイスが悪かった」と辛辣にコメント。選手交代が遅かった10月11日のオーストラリア戦(1-1)後には「齋藤(学)や浅野(拓磨)のような経験がない選手ではプレッシャーに負けてしまうのではないかという不安があった」と吐露し、10月中旬のGK合宿では、守護神のGK西川周作が身長183cmであるにも関わらず、「現代フットボールでは(身長が)190cmないと、良いGKとは言えない」と繰り返した。
良くも悪くもストレートな物言いはメディアの前だけでなく、選手に対しても同様のようだ。「監督は誤解されやすい発言もあって、選手にもかなり直接言ってくるので、選手自身、誤解することもある」と認める長谷部は「これだけグイグイ引っ張っていくリーダーというのは、サッカー界に限らず今の日本に必要なのかなとも思う。志向の違う人と仕事をすることで成長するのかなと」と、理解に努めてきた。
今合宿ではFW本田圭佑とハリルホジッチ監督の“確執”が取り沙汰された。11日のオマーン戦(4-0)後に「本田は試合のリズムが足りないということが確認できた」と、サウジアラビア戦での先発落ちを示唆した指揮官に対し、本田が「その意味を説明する必要がある。それが納得できるなら受け入れる。監督にはそういう義務がある」と反発。明らかな不協和音が生まれていた。
合宿中、練習前のピッチで指揮官と長谷部が話し込む姿が何度も見られた。キャプテンを介してチームにメッセージを伝えたかったのか、長谷部が監督と選手の間の橋渡し役になっていた。「僕はどういう監督ともうまくできちゃうから」と笑う32歳は「みんなのベクトルが少し監督に行っているのかなと思った。みなさん(報道陣)もそうだと思うけど」と、選手の意識が監督に向かっていることの危うさを感じていた。
「監督は選手にストレートに話すので、誤解されることも言う。若い選手には『考えの違う人と付き合うことで成長する』と、そういう話もした。チームが成長するには信頼関係が大事だから」。指揮官の求心力をつなぎ止め、チームを一つにまとめようと苦心する日々だった。すべてが解決されたわけではない。しかし、その存在の大きさをあらためて感じさせる11月シリーズとなった。
(ゲキサカ)
長谷部は辛口「まだUAE戦負けの清算してない」:日刊スポーツ
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(日刊スポーツより)
主将のMF長谷部誠(32=フランクフルト)は勝ってかぶとの緒を締めた。前半10分、長友が悪質なファウルを受けると、真っ先に闘志を見せて向かっていった。強烈な当たりで相手の攻撃の芽を摘み続け、ハーフタイムにはサウジのスタッフに体当たりを食らう場面もあった。「勝ち点10で折り返しですが、まだ初戦の負けをゼロには持っていけていない。次のアウェーUAE戦で勝って、初めて初戦の負けを清算できる」。B組2位浮上にも気は緩めなかった。
(日刊スポーツより抜粋)
“常連組”の先発落ちに「明日は我が身」と危機感を募らせる長谷部の心中とは?:サッカーダイジェストウェブ
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(サッカーダイジェストウェブより)
下からの突き上げには頼もしさを感じている。それは間違いないが、“常連組”がこのまま代表からフェードアウトしていくとも考えていない。
もちろん、自分自身にもそのつもりはないはずだ。「明日は我が身」と危機感を募らせる長谷部が、以前にも増して競争が激しくなったハリルジャパンでどんな進化を遂げるのか、興味は尽きない。
そうした上の世代の踏ん張りや、下の世代のさらなる台頭が、チームをより高みへと導いていく。その相乗効果こそ、長谷部の言う「勝点3以上の価値」なのだろう。
(サッカーダイジェストウェブより抜粋)
「明日は我が身」世代交代の波を感じる長谷部、チームとしては「勝ち点3以上の価値」:ゲキサカ
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(ゲキサカより)
ハリルJの先発争いは群雄割拠の新時代へ 長谷部「ボランチにも選手が出てきてほしい」:FOOTBALL ZONE WEB
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