Quantcast
Channel: よっしーのひとりごと
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2649

「君の経験を活かしてくれ」以外は何も言われない。

$
0
0

なんか、記事タイトルとしてはちょっと変かもしれませんが・・・。

 

褒め言葉としては、最高かな?と思いましたので、そのままタイトルにさせて頂きました。

 

長谷部クンが、ドイツ紙「FAZ(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング)」のインタビューに応じ、その日本語訳の記事が、いくつか出ています。

 

その記事によると、長谷部クン、コヴァチ監督からは、「君の経験をチームのために活かしてくれ」と言われる以外、あまり何も言われないそうです。

 

試合中も練習中も、事細かな指示を出しているコヴァチ監督が、長谷部クンには、ほとんど何も言わないって・・・。

 

まあ、長谷部クンは戦術理解度が高く、監督の意図するプレーもすぐに体現でき、もちろん経験値もあって。

 

その上、あれだけ真摯にサッカーに向き合っていれば、もう監督としては、特に言うことがないというのは、わかる気がします。

 

お互いの信頼関係が、どんどん深まっていっているのが、長谷部クンの言葉からもわかりますよね。

 

本当に、良いタイミングで、最高の監督にめぐり逢えたのでは?と、改めて感じます。

 

 

その、「FAZ(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング)」のインタビューの日本語訳の記事を2つと。

 

リベロの先人、“皇帝”ベッケンバウアー氏と、“メキシコの英雄”ラファエル・マルケス氏の記事を2つ。

 

そして、最後に、清水英斗さんのコラムをご紹介しますね。

 

清水さんの、戦術やフォーメーションの解説は、とても詳しくてわかりやすく、以前も何度かご紹介した事がありましたが。

 

今回、フランクフルトの3バックシステムについて、コヴァチ監督が、長谷部クンはもちろん、その他の選手の特徴もいかして機能させているという点を、解説してくれています。

 

オフサイドの回数など、今後の対戦で、ちょっと注意して見てみると、また試合を面白く、別の角度から見られるのでは?と思います。

 

ただ一点、長身のDF・ヘクター選手の起用方法なんですが・・・。

 

ヘクター選手が、オプションとして起用される場合、もちろん、3バックで起用される事もありますが。

 

後半、残り時間の少ない時などは、ヘクター選手をボランチで起用するというケースもありました。

 

前節、シャルケ戦で、ボランチに入っていたガチノヴィッチ選手に代わって、守備固めで入ってきたヘクター選手は、そのままボランチでプレーしました。

 

コヴァチ監督は、本当に、状況に応じて、様々な対応、采配が出来ますし、その起用に応える選手達も、素晴らしいと思います。

 

 

では、読み応えのある記事やコラムをどうぞ。

 

引用していないものについては、リンク先で是非ご覧下さい。

 

 

【記事】

 

„Zur Not würde ich noch mal ins Tor“:FAZ

 

FAZより)

 

 

“フランツ”長谷部、全幅の信頼を寄せられ「監督から『君の経験を活かしてくれ』以外は何も言われない」:Goal.com

 

Goal.comより)

 

フランクフルトの長谷部はチームメイトや指揮官から絶大な信頼を誇る。特にニコ・コバチ監督とは互いに強い信頼関係で結ばれていると話した。

 

フランクフルトに所属する日本代表MF長谷部誠が、ダルムシュタットとのダービー戦を前にチームを率いるニコ・コバチ監督について、ドイツ紙『FAZ』のインタビューで語った。

思慮深さ、好奇心、リーダーシップなどから、長谷部を「将来的に監督になる宿命にある選手」と表現した『FAZ』は、コバチ監督は自身のお手本となるかと質問。同選手は以下のように答えている。

「コバチ監督は、とても素晴らしい監督ですね。ピッチの上では戦術を重視し、モチベーションを高める手腕にも優れています。そしてチームの結束力を高める術も知っていますね。さらには規律を重んじる監督で、ハードワーカーです。選手にとっては、肉体的にもメンタル的にも厳しい時もありますけど、僕らには必要なこと。個人的には、コバチ監督以前は、少しゆるかったと思っています。コバチ監督は、僕らのポテンシャルを引き出してくれたし、多くの選手が成長できたと感じていますね」

コバチ監督のトレーニングは厳しく、長谷部も「何人かの選手にとってはハード過ぎるかもしれないですね」と語っているが、ブンデスリーガの経験が豊富なベテランにとっては全く問題ないようだ。

「ヴォルフスブルク時代、フェリックス・マガト監督の下でトレーニングしていましたから。マガト監督のトレーニングの方がもっとハードでしたよ。だから驚きは何もないし、何も怖くないですね」

そして「ここ最近で一番コンディションが良いのでは?」という質問に対して「そうかもしれないですね」と答えた長谷部は、自身のコンディションの良さに関してもコバチ監督のトレーニングの恩恵を受けていると話す。

「ハードで、集中的で、バリエーションに富んだトレーニングで僕ら全員が良くなりました。コンディション面では、僕らは新しい次元に到達しましたね」

また、コバチ監督のコンバートによって現在は3バックの真ん中でのプレーが続く長谷部ではあるが、お気に入りのポジションはあくまで別にあるようだ。

「いつも言うんですけど、お気に入りのポジションはボランチ。それは引退するまで変わらないです。それでも今のポジションでのプレーはとても快適ですね」

そして、PKキッカーにも任命されるなど、相変らずコバチ監督からは全幅の信頼を寄せられているようだ。

「監督からは、『君の経験をチームのために活かしてくれ』といつも言われています。それ以外はあまり何も言われないです。監督は僕の能力を理解してくれていて、信頼もしてくれています。良いプレーをすることで、監督の信頼に応えていきたいですね」

現在、ブンデスリーガで3位につけるなど、好調を続けるチームではあるが、長谷部は自分たちのことをトップチームだとは、考えていない。

「まだトップチームではないですよ。ダルムシュタット戦、フライブルク戦、ヴォルフスブルク戦など負けてはいけない試合がありました。アウェーでもっと勝ち点を獲得していかなければならないですね」

最初の目標である勝点40、さらにはCL・EL出場権獲得のためにも、まずは5日のダルムシュタット戦が重要になってくるだろう。そして、クラブのSDから「日本のフランツ・ベッケンバウアー」と呼ばれ、何人かのチームメイトからも「フランツ」と呼ばれている長谷部誠のプレーがチームを勝利に導くかに注目だ。

(Goal.com)

 

 

“新境地”リベロで充実の長谷部。「僕はフレキシブルな選手。GKも…」:フットボールチャンネル

 

 

リベロ・長谷部誠が評された“皇帝”ベッケンバウアー:超ワールドサッカー

 

▽現在ブンデスリーガで3位(第18節終了時点)に位置するフランクフルト。ニコ・コバチ監督が率いるフランクフルトは、昨シーズンはプレーオフを制してブンデスリーガ残留を勝ち取り、今シーズンは前評判以上の成績を残している。

▽そんなフランクフルトにおいて重要な存在となっているのが、日本代表でもキャプテンを務めるMF長谷部誠だ。開幕前こそレギュラー取りが危ぶまれていたものの、シーズンが始まってみればコバチ監督にとっては欠かせない存在となった。

▽長谷部は本職のボランチでプレーしているが、相手が2トップの際にはチームが3バックとなり、「リベロ」のポジションで出場することとなる。3バックの中央に陣取る長谷部のプレーは秀逸で、コバチ監督やブルーノ・ヒュブナーSD(スポーツディレクター)が絶賛。ドイツを代表するレジェンドで“皇帝”の名で知られるフランツ・ベッケンバウアー氏になぞらえ「日本の“ベッケンバウアー”」と賞賛された。

 

▽これらの評価は何事にも代えがたい賞賛と言えるだろう。ベッケンバウアーといえば「リベロ」の代名詞とも言える存在。ベッケンバウアーと言えばリベロ、リベロと言えばベッケンバウアーと、切っても切れない関係性だ。

 

(中略)

 

▽「リベロ」とは、「攻撃参加もするスイーパー」と説明されることが多い。従来のスイーパーは、3バックの中央で、両サイドのCBよりも1列下がったポジションを取る。カバーリングを主に担当し、守備網を突破した相手選手を抑える役割を担うものだった。

▽しかし、元々フォワードとしてプレーしていたベッケンバウアーは、スイーパーのポジションに入っても攻撃参加。持ち前の攻撃センスを発揮すると、パスでの組み立てやゴールを奪うなど徐々に「リベロ」としての役割を確立していった。

 

(中略)

 

▽守備をこなしながらも最前線まで上がりゴールを奪う攻撃的なスタイルで活躍したベッケンバウアー。“皇帝”になぞられた長谷部がどこまで近づけるのか、この先の進化にも期待が懸かる。仮に現代サッカーでベッケンバウアーがプレーしたとしても、攻守両面での能力の高さは生きるに違いない。

 

(後略)

(超ワールドサッカーより一部抜粋)

 

 

長谷部のリーダーシップ、安定感はメキシコの英雄R・マルケスのよう 日本代表でも見てみたいリベロの姿:the WORLD

 

the WORLDより)

 

今季はリベロでブレイク

 

日本代表はこれからMF長谷部誠をどう扱っていけばいいのだろうか。現在長谷部は所属するフランクフルトでリベロとして起用される機会が増えており、そのパフォーマンスは非常に高い評価を受けている。安定したプレイだけでなくチームメイトへの的確な指示なども評価されており、33歳にして新境地に到達したように見える。

 

そんな長谷部と重なるのがメキシコの英雄的存在であるラファエル・マルケスだ。マルケスはバルセロナでもプレイした選手で、アンカーやセンターバックを器用にこなす。攻撃を組み立てる能力も高く、非常にクレバーな選手といったイメージだ。

 

そのマルケスは2014ワールドカップで3バックの真ん中でプレイし、ベテランらしくチームをまとめるリーダー的役割も担っていた。そして最大のポイントとも言えるのがマルケスのポジションチェンジだ。当時のメキシコは守備時に5バックに変化するパターンがほとんどだったが、試合展開によってはマルケスが一列上がってボランチの位置に入り、一時的に4バックに変化するパターンも見せていた。

 

例えば相手が1トップで臨んできた場合、最終ラインの数的優位を活かしてマルケスが一列上がってボランチの位置に入り、[4-4-2]のブロックを形成する。中盤に厚みを持たせたい時など、状況によってマルケスは頻繁にポジションを変えていた。高い能力がなければできない芸当だが、リベロとボランチの両方をこなす長谷部がトライするのも面白い。

 

(後略)

(the WORLDより抜粋)

 

 

好調フランクフルトのセンターバックに、小柄な長谷部誠が起用される理由:LEGENDS STADIUM

(文・清水英斗)

 

LEGENDS STADIUMより)

 

(前略)

 

ポジショニングと出足の良さが光る長谷部

 

177cmと小柄な長谷部が3バックの中央で起用されるのは、そういう理由だ。1対1の球際に強いだけでなく、ポジショニングとインターセプトの出足が良いDFでなければ、フランクフルト式3バックは成り立たない。

 

長谷部の特徴は守備面だけでなく、ビルドアップにも生きる。最終ラインを3枚にすると、DFが前を向いてボールを持ちやすい。フランクフルトは長谷部を含め、左DFのバジェホ、右DFのアブラハムともにドリブルで中盤へ持ち運ぶプレーができるため、最終ラインの数的優位が生きる。

 

さらに長谷部が印象的なのは、3バックのビルドアップ時に味方の中盤が空いたとき、積極的に前へ出て、ボランチのようにパスをさばくことだ。相手FWを後ろに置き去りにするため、ミスをしたときは恐いが、仮にそうなっても、残ったバジェホやアブラハムがさらに前へ出て、相手FWをオフサイドに仕留めてしまう。

 

(中略)

 

長谷部の存在が戦術に幅をもたらす

 

3バックと4バックの併用を含めて、柔軟な采配が可能になるのは“ミスター・ユーティリティ”長谷部の存在が大きい。3バックの中央やボランチに留まらず、ヴォルフスブルク戦では右ウイングハーフのDFティモシー・チャンドラーを出場停止で欠き、代わりに長谷部が入った。

 

高さ、強さ、速さ、巧さ。いずれにおいても「帯に短し・たすきに長し」の印象を与えがちな長谷部だが、しかし、帯でもたすきでも働ける長谷部だからこそ、ニコ・コバチの柔軟な采配が成立したとも言える。

 

ビッグクラブとは予算の差があるフランクフルトが、順位テーブルをひっくり返すためには、通説通りの評価で選手を見るわけにはいかない。優れた戦術家は、埋もれた選手を再評価し、新たな色に輝かせる。

 

戦術に長けた次世代の名将が演出するサプライズ。今季のブンデスリーガは、そんなところが実に面白い。

(LEGENDS STADIUMより一部抜粋)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2649

Trending Articles