取り急ぎ、長谷部クンの試合後のコメントと写真をまとめておきますね。
こちら⇒課題としていたセットプレーを反省する長谷部:Goal.com
(Goal.com
より)
ブルガリア戦は0-2の敗戦
日本代表は30日、ブルガリア代表との国際親善試合に0-2の敗戦を喫し、ワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦に不安を残す結果となった。
後半にブルガリアのFKからオウンゴールを入れてしまったキャプテンのMF長谷部誠は、試合後に記者団に対して次のように語った。
「この試合に限らず点が取れていないのは苦しい。勝って、内容も良くして、気持ち良く6月4日に臨みたかったけど、とにかく負けてしまった事実は変わらないので、ここで出た修正点をしっかり確認して、あとは気持ちを切り替えて6月4日に向けてやっていきたい」
―修正点はセットプレー?
「セットプレーは2本とも、(川島)永嗣は難しかったけど弾こうと思えば弾けたと話していた。2本目の僕のオウンゴールはクリアしないといけなかった。ヨルダン戦もオマーン戦もセットプレーで失点が続いているし、点を取られた場面以外でも危ないのがあった。チームとして取り組んではいるが、どうしても体格で劣ってしまうところがある。その中でいかに対応するか。一番はセットプレーを与えないことだけど、それ以外の部分でもっと体を当てて、競り負けても相手に良い形でヘディングさせないとかそういうことが重要だと思う」
―相手の監督が研究してきたと言っていたが、やっていてそれを感じたか?
「ブルガリアは非常に良かった。球際も強かった。日本でやる試合でこういう相手はなかなかいないと感じた。研究されたという部分では、自分たちのところに高い位置からプレッシャーをかけて潰そうというのが見えた。自由にボールを回させてもらえなかった」
―オウンゴールの詳細は?
「まずはマークのところ。僕が21番(ディアコフ)に付いていたけど、17番(G・ミラノフ)が浮いていたので、そこに付きに行こうと全力で走っていったら、そこにボールが来て、ちょっと難しかったけど、クリアしなければいけなかった。17番は交代して入ってきた選手なので、マークの確認がまだはっきりしてなかった。21番が最初に飛び込んできたのでマークに付いたけど、17番がフリーで、21番がこぼれ球狙いで戻ったので、付きに行った」
―足にボールが当たっちゃったという感じ?
「前で誰か触っているけど、そんなにコースは変わっていなかったし、自分が勢いよく後ろに走っていたので、ボールが外にいくようにうまく足を向かわせることができなかった」
―セットプレーの失点が続くとナーバスになる部分もあるのでは?
「それはあると思う。このところの4失点はセットプレーからなので、ナーバスになる部分はあると思う。ただ、オーストラリアの選手も大きい選手が多いし、もう1度チームとして確認しなければいけない」
―選手同士でミーティングする?
「まだ終わったばかりなので何とも言えない。監督からまず言われることがあると思う」
―3-4-3の手応えは?
「監督から3-4-3をチャレンジしたいというのがあったし、本番前なのでそういう気持ちがあるというのはひしひしと感じた。そのなかで3-4-3の悪かったところ、良いところの両方出たと思う。試すかどうかは監督が決めることなので」
―コンフェデで使用することが想定されるが、選手としてはどのように受け止めている?
「どこで使うかわからないけど、いつかまたやると思う」
―オプションとして使える手応えは?
「今日に関して言えば、前回やった時よりは守備の部分で意思統一できていたので悪くなかったと思う。実戦をもっとこなせばもっとよくなるかなと思う。チームとしてオプションをたくさん持っておくのはいいことだと思う」
―攻撃面の手応えは?
「前の人数が1人少ない形になるので、やっていてもゴール前の迫力は少し物足りなさを感じた」
(Goal.com)
(ゲキサカ
より)
(ゲキサカ より)
(ゲキサカ
より)
(ゲキサカ
より)
(ゲキサカ
より)
(ゲキサカ
より)
(サッカーキング より)
最後に、また1つコラムをご紹介して終わりますね。
少し、気になった部分を引用します。
こちら⇒ブルガリア戦は何が問題だったのか? 豪州戦を前に喫した敗北の意味:Number Web(二宮寿朗氏)
(Number Web
より)
豊田スタジアムに降り注いでいた雨はいつしか上がっていた。
しかしブルガリア戦の結果は、“雨のち晴れ”とはいかなかった。
スコアは0-2。
シュート数は15対6でチャンスの数は日本が上回った。失点は無回転のブレ球FKを弾きそこねた川島永嗣のミスと、FKをクリアし損ねた長谷部誠のオウンゴールによるもので、決して日本の守備が崩されたわけではない。防戦一方だったわけでもない。これだけ書けばアンラッキーの敗戦だったように見えるかもしれない。
だが違う。アンラッキーでは片づけられない、重い重い敗戦であった。
(中略)
窮地に立たされて必死にやってくるオーストラリア相手に何が大事になってくるか。大雑把に言えば、オーストラリアの気迫に負けない気迫で戦うことである。
ブルガリア戦はあくまで親善試合。ここで100%の力を見せてほしい、などと言うつもりはない。気持ちの余裕があることも、むしろいいこと。ただ選手たちの心のどこかに、「W杯をほぼ手中に収めている」という思いがなかったか。そんな心の隙がなかったか――。
(中略)
どこかに心の準備を済ませていない隙がなかったか。
たとえば後半25分、追加点を奪われる場面。
再びセットプレーのチャンスを与え、右サイドからの速いボールに対して、ニアで誰も触れずに中央に入ってきたボールを長谷部誠がクリアできず、オウンゴールになってしまう。後半途中から入ってきたゲオルギ・ミラノフに対してノーマークになっていたため、慌てて長谷部が対応しようとしたところでの失点だった。
ヨルダン戦でも露呈したセットプレーの課題。ここでクリアにしておきたかったのに、マークの受け渡しという部分で隙はなかったか。
(中略)
だが、個人的にはここから期待したいという思いがあった。
これでようやく目が覚めると思ったからだ。意地でもブルガリアの堅い守備をこじ開けようとする姿を見ることができるはず――。
オーストラリアに0-2でリードされるという展開は十分に考えられる。甘い気持ちに気づかされ、猛反撃をするザックジャパンの姿が目に浮かんだ。たとえ負けても、一矢報いれば、それはそれで収穫になる。
実際、どうだったか。
まず2失点目を喫した後のこと。頼れるキャプテンが失点に絡んでしまったことで、すぐに誰かが大声を出して、手を痛くなるほど叩いて鼓舞しなければならなかった。長谷部を励ますことで、長谷部が声を出しやすい環境をつくってもよかった。
だが、逆に下を向いてしまっていなかったか。ひょっとしたら筆者が見落としているのかもしれないが、見渡した限りにおいてそんな光景が目に飛び込んではこなかった。
(中略)
この痛い敗北を、もはやプレッシャーにするしかない。
ミックスゾーンに現れた川島は、己を責めていた。
「無回転で来るのはわかっていた。難しいボールではあったけど、止めなければいけなかった。次の試合に向けてもそうだし、3-4-3のチャレンジという意味でも、ああいう形で失点してしまったのは自分の責任です」
下を向かなかったのは、オーストラリア戦に対する“リベンジ”の思いが強いからだろう。悔しさが滲み出ていた。
数々の修羅場を潜ってきた遠藤保仁は淡々とした口調ながら「気持ちを切り替えなきゃいけない」と強調する。
「こういうときは(気持ちを)引きずるのが一番良くない。いいときのイメージを持つことが大切になってくると思う。一番重要なのは、次の試合。練習からいい緊張感を持って取り組んでいければいい」
そう、オーストラリア戦に向けて、大事になるのはこれから。
気持ちの甘さ、必要以上の余裕――。
膿はすべてこのブルガリア戦で出し切ったと、信じたい。
(Number Web)
オレンジで色分けした部分、非常に気になりますね。
長谷部クンは、キャプテンとして、ずっとチームを懸命に引っ張ってきました。
どんなに苦しい状況になっても、決して諦めるな!!と、チームメートを鼓舞する長谷部クン。
そんな長谷部クンの強い思いが、これまで、幾度となくチームのピンチを救ってきました。
その長谷部クンが、オウンゴールで、チームを苦境に立たせてしまった時に。
長谷部クンを、チームメートを鼓舞する選手は、ピッチの上にいなかったの!?
気持ちだけでは、試合には勝てない。
でも、気持ちがなければ、試合には決して勝てない。
オーストラリア戦に向けて、W杯予選突破に向けて、チームの正念場です。
頑張れっ、長谷部クン!!
頑張れっ、日本代表!!