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評価はデータで?それとも採点で?

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日本代表チームは、今日の練習で、セスノック合宿を打ち上げ、アジア杯初戦となるパレスチナ戦が行われるニューカッスルへ移動します。


すみません、今日の練習の様子は、昨日の練習の様子も含めて、また別記事でご紹介するという事で。


この記事では、フランクフルトでの長谷部クンのリーグ前半戦の評価について書かれた、ある意味、対極をなす記事をご紹介したいと思います。


二つ記事を取り上げますが、全文は、記事後半の【引用記事一覧】でご紹介しますね。


引用記事を含めると、長い記事になりますので、お時間のある時にどうぞ。




では、まず一つ目の記事は、オプタのデータを基にした長谷部クンの評価について書かれた記事。


アジア杯直前、データで分析する海外組…前半戦で輝いたのは長谷部:サッカーキング


この記事によると。


スポーツデータ会社の『オプタ』が欧州4大リーグ(※スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア)の第16節(プレミアリーグとブンデスリーガは第17節)終了時に出したパフォーマンスの統計で、フランクフルトの日本代表MF長谷部誠が総合39位で日本人最高位に立ち、前半戦を終了した」との事。


長谷部はこぼれ球収集数、インターセプト成功数、タックル成功数が際立っており、毎試合安定したプレーで中央MFの選手としての役目を十二分に発揮し、ブンデスリーガのみに絞ったランキングで15位、さらにMFのみに絞ると9位、フランクフルトではドイツ人MFアレクサンダー・マイアーに次いで2位と、チームの中核選手として活躍している」だそうです。


そして、もう一つの記事は。


ドイツ専門誌による選手採点の基準 前半戦を終えた日本人選手の評価とは?:スポーツナビ


この記事で、日本人で模範となる存在の選手として挙げられているのが、『キッカー』の採点で1試合平均3.15点を記録し、ランキングで39位、守備的な選手の中では9位に位置するウッチー。


次に日本人選手としてランキングが上位なのが、マインツ05の岡崎選手で、平均3.34点で73位、FWの選手に限れば8位という順位。


そして、長谷部クンは、『キッカー』のランキングだとかなり下位の130位で。


他の選手は、チームメートの乾選手は129位、ハノーファー96の清武弘嗣は172位、酒井宏樹は183位、ヘルタ・ベルリンの細貝萌は198位で、シュツットガルトの酒井高徳は200位という順位になります。




『オプタ』のデータについては、以前から何度もご紹介していますが。


フランクフルトの今のメンバー、戦術の中で、長谷部クンは、中盤の底・アンカーというポジションで、なかなか直接得点には絡めずとも。


ある時は相手の攻撃の芽を摘み、ある時は守備の最後の砦となり、またある時は、味方の攻撃の起点となり・・・。


と、多岐にわたり、その役割をしっかりこなし、チームに貢献する長谷部クンのプレーは。


こうして文字にすると、ある程度明確になりますが、試合の流れの中では、それがどれ程チームにとって重要な役割でも、一見、地味で、見過ごされがちです。


これまで、長谷部クンのプレーが、『キッカー』や『ビルド』等の採点での評価に反映される事がなかなかなく、歯痒い思いをしていたところ。


この『オプタ』のデータが、長谷部クンのプレーを目で見える形にしてくれて、高評価を得られた事が、本当に嬉しくて、誇らしかったという事は、以前から何度も書いてきましたが。


『オプタ』の、プレーにおける70の要素を基に算出されたデータでの評価も。


「基準はスタジアム内部の印象」という、『キッカー』や『ビルド』等の採点での評価も。


結局のところ、その選手の評価を下す際の一つの指標には成り得るかもしれませんが、絶対的なものではなく。


スポーツナビの記事に、「元プロ選手のトルステン・レガトは『エディターが採点をどう考えているのかは分からない。おそらくサイコロでも振っている気分なんだろうね! 自分の監督が僕のパフォーマンスをどう思ったのか聞く方がいいね』と、“シュピーゲル”に語っている」とある通り。


一番肝心なのは、どれだけ監督からの信頼を得て、その監督の信頼に応えるプレーを試合で出来るかだと。


監督の目から見た評価が、選手にとっては、一番大事なんですよね・・・。


監督は、プレーだけではなく、練習でも手を抜かない等、サッカーに対する真摯な姿勢とか、チームメートとのコミュニケーション能力とか、データや採点では絶対に測れない、その選手の人間性も含めて評価しますから。


データや採点での評価が低くても、チームに欠かせない選手と監督が判断すれば、その選手は、ずっと試合に出られるわけですし。


と、当たり前の事を書き綴ってきましたが。


実際に、選手のプレーを見られない人にとっては、『オプタ』のデータも、『キッカー』の採点も、その選手の調子の良し悪しを判断する材料の一つになるんですよね。


本当なら、長谷部クンを応援する全ての人が、フランクフルトの試合を、長谷部クンのプレーを見て。


「今日は長谷部クン、キレキレだったな」とか、「今日はちょっと体が重そうだったな」とか、感じられれば一番良いのですが。


ブンデスリーガの試合の放送が限られている現状では、そうもいかず・・・。


だから、私も、出来る限り毎試合、『キッカー』や『ビルド』だけではなく、地元紙のサイトも含めて、採点をご紹介するようにしています。


私の印象だけだと、どうしても贔屓目が入っちゃいますからね(笑)。



という訳で。


長谷部クンには、アジア杯後、リーグ後半戦も、フランクフルトで頑張って欲しいと思っていますが・・・。


実は、こんなデータもあります。


ファウルされた数トップ10:ブンデスリーガ公式サイト


4位:39回 長谷部誠(フランクフルト)


フランクフルト-1

ブンデスリーガ公式サイト より)

  

ブンデスリーガ公式サイトによると、長谷部クン、前半戦でファウルを受けた回数が39回で、全選手中4位。


辛いです・・・(涙)。


もう、怪我はして欲しくないです。


でも、長谷部クンは、常に全身全霊でプレーをしているので、どうしても、ファウルを受ける回数も多くなってしまいますよね。

 

本当に、このランキングだけは、上位に入らないで欲しいです(苦笑)。



【引用記事一覧】


アジア杯直前、データで分析する海外組…前半戦で輝いたのは長谷部:サッカーキング

http://www.soccer-king.jp/sk_column/article/267742.html


フランクフルト-2

サッカーキング より)


<欧州の日本勢トップに立つ主将、長谷部>

 スポーツデータ会社の『オプタ』が欧州4大リーグ(※スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア)の第16節(プレミアリーグとブンデスリーガは第17節)終了時に出したパフォーマンスの統計で、フランクフルトの日本代表MF長谷部誠が総合39位で日本人最高位に立ち、前半戦を終了した。

 同統計はゴールやアシスト、インターセプト、ファウル数など、プレーにおける70の要素を基に算出されたデータで、シーズン中の代表戦のパフォーマンスも含まれる。

 ブンデスリーガ第17節を終えた段階で、長谷部はこぼれ球収集数、インターセプト成功数、タックル成功数が際立っており、毎試合安定したプレーで中央MFの選手としての役目を十二分に発揮している。

 フランクフルトは9位で前半戦を終えているが、長谷部はブンデスリーガのみに絞ったランキングで15位、さらにMFのみに絞ると9位、フランクフルトではドイツ人MFアレクサンダー・マイアーに次いで2位と、チームの中核選手として活躍している。

 長谷部は敵地にて1-1で引き分けた第17節 のレヴァークーゼン戦後に、専門誌『キッカー』からチーム最高の2.5点(1が最高で6が最低)の高評価を受けており、上り調子でアジアカップに臨む。

 

<脂の乗ってきた清武、複数の攻撃的ポジションで活躍>

 ブンデスリーガ8位のハノーファーに所属する日本代表MF清武弘嗣が総合81位の日本勢2位に急浮上している。国内リーグでは25位、MFでは14位、ハノーファーではスペイン人FWホセルに次いで2位となっており、清武も長谷部同様、チームの攻撃の要として欠かせない存在となっている。

 清武は第15節 に敵地で3-3と引き分けたブレーメン戦で今季3点目に加え、アシストも記録するなどし、一気に個人成績を上げた。清武は味方のシュートに繋がるラストパス、クロス、ドリブルの成功数に優れており、攻撃的MFとしての持ち味をいかんなく発揮している。

 

<最近は不振気味のエース本田、アジアカップで復調なるか>

 序盤戦の活躍が光った日本代表のエース、ミランのMF本田圭佑は、シーズン折り返し地点に来て調子を落としている。セリエAでクラブは7位で前半戦を折り返したが、本田個人の成績としては第15節に長谷部、16節には清武に抜かれて日本勢3位の総合102位まで後退。

 セリエAでは23位、同リーグのMFでは11位、ミランの中ではフランス代表FWジェ レミー・メネズ、オランダ代表MFナイジェル・デ・ヨング、イタリア代表MFジャコモ・ボナヴェントゥーラに次いで4位の個人成績となっている。

 10月に敵地で行われた第7節のヴェローナ戦で、4-3-3の右FWで出場した本田は2ゴールを挙げる活躍を見せ、今季通算得点数を6に伸ばし、一時は得点ランキングトップタイに立ったものの、その後は9戦不発。ゴール以外の特徴としては、枠内シュート数を伸ばしており、やはり得点に対する意識が強く

プレーに出ている。アジアカップではエースの巻き返しに期待したいところ。
 

<日本以外で注目すべきはプレミア個人首位の地元オーストラリア代表主将>

 日本代表は最新のFIFAランキングで54位となり、同51位に浮上したイランに次いでアジア勢では2位となっており、ハビエル・アギーレ監督の八百長騒動も落ち着かないまま本大会に臨むことになる。グループDで日本は12日にパレスチナ(同113位・アジア13位)、16日にイラク(同103位・アジア12位)、20日にヨルダン(81位・アジア5位タイ)と対戦する。なお、韓国は69位でアジア3位、オーストラリアは同100位でアジア10位となっている。

 特筆すべきは、プレミアリーグのクリスタル・パレスとオーストラリアで主将を務めるMFミル・ジェディナクだろう。ジェディナクは第17節を終えた時点でレアル・マドリード所属のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに次いで総合3位につけている。

 同節でクリスタル・パレスの順位は17位と不振気味だが、ジェディナクは今季5ゴール1アシストで、枠内シュート数も多く、守備面においてもクリア、タックル、インターセプト成功数、こぼれ球収集数で突出している。減点に影響するミスも少ないため、記録上は欧州トップのスター選手らと同じレベルを維持している。

 11月18日に大阪で行われた親善試合、日本対オーストラリア戦では日本が2-1で勝利しているが、ジェディナクは今大会の台風の目となりうる存在だ。

 一方、プレミアリーグ第17節を終えて8位のスウォンジーに所属する韓国代表MFキ・ソンヨンも中央MFとして今季3ゴー ルを挙げる活躍で総合13位/アジア勢2位につけており、こぼれ球収集数をはじめ、インターセプト、タックル、クリアの成功数において秀でており、韓国の中心選手として注目すべきだろう。
(藤井重隆)

(サッカーキング)




採点を始めたのは『キッカー』誌

 2010年に亡くなったカール=ハインツ・ハイマンが存命であれば、昨年12月で90歳になっていた。サッカーの天国へと去った彼の遺産は、スポーツジャーナリストに不死の価値を与えた。『キッカー』誌の編集長として、彼は同誌に独特のアイデンティティーを残したのだ。


 ハイマンは、ブンデスリーガ最多得点者に贈る『トーアイェーガーカノン』という賞を創設し、もう一つ、つくり出したものが選手採点である。ファンのみならず選手たちにとっても、自身が得た印象と『キッカー』の採点を比べることは、もはや儀式ともなっている。

 ドイツでは、採点は最上級の「1」からその正反対の「6」の中で評価される。そして『キッカー』はポジティブにもネガティブにも極端で、ロッカールームで議論がスタートするのだ。

 今日、選手採点は『キッカー』の専売特許ではない。ドイツ最大の大衆紙である『ビルト』や、地方紙最大の『WAZ』のインターネット版でも、概して似たものにはなるのだが、ブンデスリーガのスターたちのパフォーマンスを採点している。

 外国人にとっての大きな問題はこんなところだろう。どうやって、採点されるのか? 良し悪しを判断する基準は何なのか?

基準はスタジアム内部の印象

 欧州の他のリーグでは、選手のパフォーマンスが数値的なデータと関連付けられることが多い。だがドイツでは、採点はスタジアム内部の印象によるところが大きい。サッカーにあるのは、単にゴールとアシストだけではないのだ。走るコースどりや守備での貢献度、またはやる気といったものが重要かつ判断を分ける要素となる。もしかすると半分、いやほとんどがそうした傾向にあるかもしれない。

『キッカー』は、月曜より前に採点を公開することはない。会議のような話し合いを行うためだ。例えば『WAZ』では、試合終了の笛とともに2人の編集者が送ってくる主観的な印象がベースとなる。『ビルト』とは対照的に、『WAZ』の記者はなぜこの採点になったのか、説明をする必要があるのだ。そのため、『WAZ』が地盤とする西ドイツ地方のシャルケ04やドルトムントの全選手に対する採点には、短いコメントがつけられる。

 例えば、シャルケの内田篤人はブンデスリーガ第17節、0-0で引き分けたハンブルガーSV戦で守備面は堅固だった。だが、攻撃に関してはスパイスを欠いていた。内田につけた「3」という評価について、『WAZ』のエディターは語る。「内田はとても注意深くプレーして、ハンブルクの選手にほとんど抜かせなかった。だが、敵陣では最後の瞬間でミスをしていた」。

 ドルトムントの香川真司は同じく第17節の1-2で負けたブレーメン戦で、後半しかプレーしなかった。チームの黒星にストップをかけられず、出場した45分間で存在感は皆無だった。『WAZ』が彼につけた採点は、下から2番目の「5」だった。理由は、「中央からマークを外すことに失敗し、ペナルティーエリア周辺で仕事ができなかった」からだ。「概して彼のアクションは、成功しなかった」。さらには絶好機を逃していた。


『WAZ』はドイツ西部のサッカーにフォーカスしているが、『キッカー』と『ビルト』は国中の全試合を採点している。ブンデスリーガの第17節までを終えて、『キッカー』誌の採点でリーグトップに立っているのはバイエルンのアリエン・ロッベンだ。

 採点で、リーグの上位15位には6人のGKが入っている。そうしたGKたちに対して、ロッベンは13試合で10得点し、3つのアシストも記録している。だが、そうした数値を別にしても彼のパフォーマンスは素晴らしく、平均点で2.04点だ。

 では、日本人で模範となる存在は誰なのだろうか? 『キッカー』のランキングで、内田は39位につけており、1試合平均で3.15点を記録しているのだ。守備的な選手のランキングでは、9位に位置している。

 マインツ05の岡崎慎司は、平均3.34点で73位。すでに8ゴールを記録し、ブンデスリーガ史上で最高のパフォーマンスをしている日本人選手だというのに……。FWに限ったランキングでは、岡崎は『キッカー』の8位にランクインしている。

 他の日本人選手を見つけるには、『キッカー』のランキングの下方へと目をやらなければならない。香川は153位。アイントラハト・フランクフルトの乾貴士は129位。同僚の長谷部誠は130位という状況だ。

 ハノーファー96の清武弘嗣は172位、酒井宏樹は183位、ヘルタ・ベルリンの細貝萌は198位。シュツットガルトの酒井高徳は200位だが、ランキング圏内にいるのは幸福なことだろう。ケルンの大迫勇也とヘルタ・ベルリンの原口元気は、その圏外にあるからだ。ケルンの長澤和輝とドルトムントの丸岡満に関しては、採点をするにも足りない。

採点は通貨に等しい

 自分のお気に入り選手を選んでポイントを稼ぐゲームで長澤と丸岡を選んだサッカーファンは、高得点を稼ぐ期待は抱かない方がいい。このオンラインゲームは、『キッカー』の採点で得点を得るからだ。いかに自分の選んだチームが良いパフォーマンスをしたと思っても、すべては『キッカー』の採点次第なのだ。この事実は、ブンデスリーガにおける選手採点の重要性を物語っている。

「採点は選手にとって絶対的に最重要事項だ。誰もそう公言しなくともね」。『ビルト』の副編集長マティアス・ミュラーは『Ligainsider.de』にそう話した。元プロ選手のトルステン・レガトは「エディターが採点をどう考えているのかは分からない。おそらくサイコロでも振っている気分なんだろうね! 自分の監督が僕のパフォーマンスをどう思ったのか聞く方がいいね」と、『シュピーゲル』に語っている。

 批判は常につきまとう。だがブンデスリーガにおいて、採点は通貨に等しい。あの奥寺康彦でさえ、この洗礼を味わっているのだ。ブンデスリーガ初の日本人選手がプレーしていた時、ハイマンは『キッカー』の編集長を務めていた。ケルンとヘルタ・ベルリン、さらにブレーメンのユニホームに袖を通しながら、選手採点に慣れる必要があったのだ。常にベターな得点をたたき出していたからこそ、彼の歴史が紡がれたと言えるだろう。
(翻訳:杉山孝)
(スポーツナビ)



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